Honto Ikashita Sannin-gumi | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
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某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-PATRICK  今年の5月忌野清志郎が亡くなったことで急に思い出してしまったスーパー・バンドがある。HIS(ヒズ)と言って東芝EMI創立30周年イベントの一環として結成された3人組(旅行会社ではありませんので悪しからず)。Hは細野晴臣、Iは忌野清志郎でSがあらぬことに坂本冬美だったのだ。たとえレコード会社が同じだと言っても、これっぽっちも頭の片隅に浮かんでくるはずない3人のユニットだ。名古屋弁でいうなら“何~んだまあ、遊びやぁ~すのもてぃやぁがぁ~にしとかんといかんわぁ”と叫んだ奴もいるんじゃなかろうかという次第。しかし、その遊びココロも音楽的観点から見ても半端なモノではなかったのであるから採り上げないわけにいかない。

 そのなかの一人坂本冬美は1987年に「あばれ太鼓」でデビューし、今年の初めには懐かしや中村あゆみ作の「アジアの海賊」をリリースし、これまでに37枚ものシングルを発表している。が、レギュラー・アルバムを除く公式編集アルバム、すなわちベスト・アルバムは32作と驚く数だ。とにかく人もいいが歌は抜群に抜きん出ており、それは演歌界にとどまらず日本歌謡界という尺度を持ってしてもだ。また忌野清志郎についてはあの井上陽水(当時私は陽水ファンだった)との共作「帰れない二人」や「待ちぼうけ」でその名を知ることとなり、衝撃的な再会は自身のバンド RCサクセションの起爆剤となった「雨上がりの夜空に」で、日本にもこんな奴等がいるんだと震撼した覚えがある。そして細野晴臣はサウンド・クリエイターとして世界のポップスで君臨し続け、80年代のライフワークともなったYMOを結成し、いまだ世界中でその黄色したマジックは終わっていない。さあ笑ってもよし、泣いてもよし、魅力満載の一枚を今一度お聴きあれ。

 高らかとオープニングを告げるのは3人の共作<HIS>で、フラメンコ風イントロからしてすでに怪しい展開を見せる。 ♪超豪華メンバー~ 究極のナンバー~ ハイテクを駆使~ 情報を無視~ と歌いだす、もうこのくだりだけでノック・アウト。つづく<パープル・ヘイズ音頭>はドスを効かせシャウトしまくる冬美に圧倒させらる。そこに当時流行だったドブロ・ギターの名手・三宅伸治が、ジャンゴ・ラインハルトにジミヘンも吃驚のスンゲ~ソロを奏でる。しみじみと巧いっ!と唸ってしまった。

 そして今までを否定するかのように切ないメロディに揺られ<夜空の誓い>が現れる。冬美のやわらかなコブシ廻しと清志郎のおどけたヴォーカルが交互に現れ、時にもつれ合ってはたいそうな名曲に仕立てている。さらに<恋人はいない>で昭和歌謡浪漫をちらつかせ、切々と歌う冬美の声が透き通った冬の夜空に染み渡る。<おやすみ もうすぐ逢える>では清志郎が先ほどからの夢のつづきをしみじみと語っている。

 他にも坂本の丁寧な歌が聴ける<逢いたくて 逢いたくて>や忙しないパーカッションが駄洒落を彩る<渡り鳥>、細野弾く足踏みオルガンが聴けるしんみりとした<500マイル>。一転して<スキー・スキー>で寸劇寸前まで行ってしまい、ペレス・プラードの名曲<恋のチュンガ>、ヘヴィなブルースの<ヤングBee>、清志郎のしっとりヴォイスが聴ける<セラピー>、行く果てはビートルズの<アンド・アイ・ラヴ・ハー>までと多種多様の内容だ。

 さてジャケットはご祝儀袋の目出度い水引がデザインされており、これは3人が自信を持って贈る証。裏ではそれを嘲笑うかのように学生服とセーラー服姿に身を包んだ3人が真剣な眼差しで僕らを射す。クレジットにはさり気なく“リード・ヴォーカル 坂本冬美”とあり思わずニヤりとしてしまった。2005年に3人は再び顔を合わせたが、HISとしては清志郎亡きいまそれが最後となった。HISはイベント的なバンドで済ませるには実にもったいなかった。僕の車から零れた冬美ちゃんのドスの効いたコブシに、通りすがりのオバちゃんの目が何か言っているように見えた。

-NO.563-


★PATRICK SPORTS MARATHON★

 さてパトリックのシューズ、憧れますね。ひょんなことから知り合いがシューズを買うこととなり、たまたま出向いていた吉祥寺のABCマートが閉店セールをやってるのことでその場へ急行。バーゲン物を買うはずがちっとも安くないパトリックのマラソン・シューズを買うというだいそれた行動に出た。ならばと買う前に写真を一枚と(笑)。