黄昏時の出会い
外回りの営業をしていると、
実に様々な方との出会いがあります。
苦労して会社を立ち上げた社長さん。
独自でニッチな商品開発で日々、奮闘するエンジニア。
口は悪いけど、腕は確かな職人さん。
身内に、誰もが知ってる、
アッと驚くような有名人がいる方・・・
などなど。
あまりに話が面白いので、
商売そっちのけで聞き入ってしまう、
なんてこともありました。
外回りって、いろいろ大変ですけど、
様々な職業や立場の方から、
いろんな話が聞けて、
自分の知らない世界を
広げてくれるところが、
楽しいんですよね。
自分の知らない世界と言えば、
こんな出会いもありました。
夕暮れ時、
公園のベンチで休んでいた時のこと。
その日は飛び込み営業で、
たいした成果も無く、
疲れてボ～っとしていると、
突然、初老の男性が、
わたしの隣にスッと座ったんです。
・・・ほかにも
空いてるベンチはたくさんあるのに。
なんでわざわざ俺の隣に？
・・・すると、
「ねぇ、知ってるんでしょ？」と、
にじり寄るように
の男性が話しかけてきました。
奇妙に思いながら、
「・・・はい？知ってるって、何を？」
そう言おうとしたとき、
はっと気づきました。
以前、先輩からこの公園は有名な
「ハッテン場」だと警告されていたことを、
思い出したんです！
だから、くれぐれも暗くなったら近づくなよ、と。
ヒエ～～！！
「あわわわ、ぼっ、ぼく、
しっ、知りましぇ～ん！！！」
もう、大谷選手の盗塁にも負けないくらい、猛ダッシュでその場から逃げましたっ。
この世の中には、
まだまだ自分の知らない世界が
た～くさん、あるんでしょうね。
勉強になります！
ではでは、また明日！
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