4月26日 金曜日
関越道の側道
たんばらに向かう道
ふもとの町では
名残の🌸桜
何回もここに書いていますが、今年はメチャクチャなシーズンで、1月、2月はほとんど雪が降らなかったと思ったら、3月に入ってからは3日ごとくらいに雪が降り、そして4月になってからは大雨と高温です。
いつまでスキー場が営業できるのか、はとても気になります。
同時期の写真を比べてみました。
上が2023年4月14日の写真。第三リフト乗り場付近からフォレスターコースを見ています。
この時はすでにフォレスターコースは滑走不可のようです。
そして、この年はゴールデンウイークの途中でスキー場がクローズになりました。
こちらは本日、2024年4月14日です。アングルが上の写真とは違いますが、みなさんが滑っていますのでリフト乗り場付近まではいきませんでした。当然、フォレスターコースも滑走可能です。
これを見る限り、今年の方が残雪が多いように思います。
これからの天候にもよりますが、去年よりはよさそうです。
これからも、時々写真を撮ってきてアップさせていただきます。
インスタで森のクイズを作っていて思い出したのですが、一昔前、聴診器を使って樹の音を聴く、と言うのが流行りました。
樹の幹に聴診器を当てて、樹の中の音を聞くのです。
実際にやってみると、「ゴー」とか「ザザザー」と言うような音が聴こえます。
そして当時は多くの人がこれを、樹が根から水を葉っぱの方まで吸い上げている音だ、と言っていました。
聴診器を首からぶら下げたおじさんやおばさん、と言う奇妙な集団が樹を取り囲んで、「自然の神秘の音だ!」などと言いながら目を潤ませているのだから、周囲の目には何とも不気味に思ったでしょう。
私を含めた森林セラピストの集団でもそんなことをやっていました。
もちろん、この音は樹が水を吸い上げている音ではありません。
一種の、都市伝説ならぬ森林伝説です。
今は、森に詳しい人ならこの音は枝や葉っぱが風に吹かれて、擦れて生じる音が聞こえているのだ、と言うことを知っています。
だいたい、ゴーゴーと音がするほどの勢いで樹が水を吸い上げているはずがありません。
そんなことをすれば、葉っぱから水が噴き出してくるでしょう。
何で当時はそんなことを信じていたのでしょう?
人は自然に囲まれているとロマンチックな気分になるからかも知れません。
私もその後、これが単に葉っぱが擦れる音だ、と知っても、なかなか信じられませんでした。いや、信じたくなかったのでしょう。
死んだ樹でも同じ音がするのを確認して、ようやく納得せざるを得ませんでした。
なぜか、少し悲しかったのを覚えています。
ゲレンデにたくさん雪が残って、ゴールデンウィークまでスキー場が営業できればとても嬉しいのですが、森の中の雪が溶けて早く森の中を歩けるようになってほしいとも思います。
相反することのようだけど、やっぱり雪深いところに住んでいると、春が待ち遠しいものです。
しかも、今の時期の森が一番歩きにくいのです。
森の雪は固く締まっていて長靴でも歩けるのですが、ところどころ膝くらいまで沈みます。特に低木が埋まっているところや樹の根元の辺りなど、気を付けて歩かないと長靴の中が雪まみれになります。
だからと言ってスノーシューを使うと、日当たりのよい場所はかなり広い範囲で雪がないので、付けたり外したりする必要があります。
だからもう少し雪が溶けて、長靴で歩けるようになるのを心待ちにしています。森を歩くのは一年中いつでも気持ちがいいですが、やはり芽吹きの季節の森は最高です。
早く若葉の芳香に包まれた森を歩きたい!
この玉原のブナ林に移り住んで35年以上、私もすっかり森の人になってしまいました。
今シーズンはラポールの駐車場でたくさんの雪像や雪だるまが作られました。
素晴らしい出来上がりの雪像、ユニークな雪だるま、ほっこりさせてくれる雪だるま。
いろいろな創作物を見るのがとても楽しいです。
こんなにたくさんの雪像(雪だるま)ができたのも、今年は雪で何かを作れる期間がとても長かったから、と言うのもあると思います。
暖冬のせいで、今年は一月の終わりころから雪を固めることができました。
経験した方はお判りでしょうけど、乾燥したパウダースノーは、固まりません。
いくら強く固めても、ばらばらと崩れてしまいます。
雪合戦すらできません。
まあ、その分とても雪質が良く、たんばらの雪が「魔法の雪」と呼ばれる理由なのですが、雪で何か作りたいときは少し大変になります。
その時期に私たちが何か雪で作るときは、なんと、ジョーロで水を撒きながら固めるんです。
とても手間がかかります。
でも、今年は簡単に雪を固めることができ、スコップなどで形を整えることも容易だったようです。
ちなみに先ほど、二泊していただいて今朝チェックアウトされたご家族が、「滑り終わってからペンションに戻ってきて、雪だるまを作っていいですか?」とおっしゃいます。どうもお子さんたちが昨日雪だるまを作っていて、やみ付きになったらしく、帰る前にもう一度、何か作りたい、と言うことらしいです。
もちろん、「どうぞどうぞ、大作をお作り下さい」とお返事しましたが、何ができるのか、楽しみです!
結果から言うと、やはり前回の動画のような激しい降雪は一時的で、この時期にしてはまあまあの積雪量で終わりました。
もちろん、Vベルトは破断しませんでした。だから、ゴールデンウイークもスキー場が確実に営業できそう、とは言えません。
と、ずっとVベルトのことを言っていると、「いい加減、わけの分からんことを言うな!」と怒られそうです。
だから、Vベルトと積雪量の関係をお話しします。
完全にふざけているわけではありません。まあ、少しはふざけてますが……
普通に除雪をしていると、ひと冬に一度は、除雪機のオーガを回転させるためのVベルトが破断します。C52と言うぶっといベルトが三本付いているのですが、その全てがぶっちぎれます。
ですからひと冬に一回、多い年は二回ベルトを交換します。
-10℃近い屋外で、それも大概吹雪の中で交換するので、この作業は大っ嫌いです!
寒さで指も千切れそうになります。
まあ、とにかくそんな嫌な作業ですが、これは降雪量の証です。当然、頻繁に除雪しなければならないほど、早くベルトの寿命がきます。l
ところが、例年必ず1月か2月中にダメになるベルトが、今年は未だに持ちこたえています。
これは即ち、降雪量がとても少ないことを意味しています。
もし、今、Vベルトが切れたら、やはり1,2月の分を取り返すほど3月に雪が積もった、と言うことになります。
だからVベルトが破断したらゴールデンウイークも安泰、と言ってるんです。
まあ、雪が降る時期によって除雪機に対する負担も違いますので、本当は単純には言えないんですが。
今日、ベルトをしげしげと点検してみましたが、かなり減っています。
まもなく、ブッちぎれます。
もう少々お待ちください!?
これで降雪の速報を書くのは何回目でしょうか?
3月に入ってから2、3日ごとに雪が降っています。それも積もるほど降っています。
そして、わたしはその度に、昨日の雪が一番積もった、と書いています。
でも、本当にそうなんです。
今朝も、今回はほとんど積もってないだろう、と思って外へ出て驚きました。
でも、結構積もってます。
除雪しなければならないくらい、積もってました。
しかも、やはり厳寒期に降る雪と違って重い…。
除雪機で除雪するのですが、それでも雪が重いと疲れます。
雪が機械に詰まったり、除雪機内部のVベルトに負担がかからないように気を使ったりと、疲れる要因が多いんです。
愚痴っぽくなってしまいましたが、一時期には3月末にもスキー場クローズか?と言われていたことを考えると、ありがたい限りです。
シンドイ、などと言っている場合ではありません。
もっと降って、Vベルトが断裂するくらい積もれば、きっとゴールデンウイークもゲレンデは安泰でしょう!