前回から続くにゃ。
こうして食べ物を外で探し回る暮らしは、いきなり終わったにゃ。
連れてこられたおうちは涼しくて快適だったけど、トイレをする場所がなかったにゃ。
あたしはお外ではいつも決まった場所でトイレをしていたにゃ。誰からも見えないところで、いい感じの砂のところだったにゃ。
でも、この家にはそういう場所がないにゃ。
綺麗好きのあたしは、家の中でトイレなんてできないにゃ。
おしっこ、したいのに困ったにゃ!
そしたらおばさんが
「この子、おしっこしたいのに、する場所がないんじゃないの?」
って、気付いてくれたにゃ。
「おなかも空いてるみたいだし」
それからおじさんとお姉ちゃんが車で、町へネコ用トイレセットとか、ネコ用のおいしい食べ物とか買いに行ってくれたにゃ。
そいて、あたしはセットされたトイレにパンパンに溜まってたおしっこをして、食べたことないくらいおいしいご飯を食べたにゃ。
おじさんもおばさんも、お姉ちゃんもお兄ちゃんも、どうやら、あたしにやさしくしてくれるみたいにゃ。
だから、もうこの人たちをおじさん、おばさんとは呼ばないにゃ。
とうさん、かあさんと呼ぶにゃ。
家族になるにゃ!