橋の上にあるごみ集積所
近くのアパートで暮らす人が出すゴミが多い場所。
燃えるごみの日は、月曜日と木曜日。
決まりを守らぬ人が居て指定日以外に生ごみを含んだゴミを出すので
カラスが荒らす。
ある時は、荒らし過ぎて川に散乱していた。
今朝もいくつかのゴミ袋が出されていて、中身が破られ散乱していた。
地区の環境美化委員のおじさんが綺麗に掃除して下さっていた。
おじさんは言う
「大まかにゃあ誰が指定日以外に出しちょるんか知っとるんじゃが・・・
荒らされちょったゴミを拾うて集めてくれちょっての人もおってじゃけぇ
ありがたいよのぉ」
いえいえ、おじさんこそありがたいです。
おじさんの話す広島弁・坂弁は優しい言葉でした。
ゴミ集積所にカラス防止用のネットはあるので、ゴミを出す一人一人が
意識してきちんと開け閉めすればカラスに荒らされることも無いのに。
環境美化委員のおじさんの活動は続く。
図書館で借りる本を探していたら自動ドアが開き、鼻息荒いおじさんが
入館してきて開口一番、司書さんに尋ねる。
「中で飲み物を飲んじゃいけんのは何でですか？」と
図書館と言う場所柄を思えば、直ぐに分かる事だと思うが
司書さんは丁寧に応える。
「館内で飲食されると本が汚れる事がありますので中での飲食は禁止です。」
私が居た場所からおじさんの姿は見えなかったが鼻息から
普段図書館を利用した事の無い方だろうと推察した。
館内は無料で利用できて、空調が効いていて、適度に静かで
テーブルと椅子がある。
持ち込み飲食も出来たら・・・・
そりゃあもう パラダイスなのかも
借りる本を選んで受付での処理が済んだので、その場を立ち去ったが
おじさんは独り言をぶつぶつ呟きながら図書館で過ごす事を決めたようだ。
図書館での決まり事第一項目 「お静かに」が守れるのだろうか
少し心配だった。