5月になりましたが、爽やかというよりは暑くなってきました。

さて、連休中にプチ整理した蜜柑山の中からF4Fのキットが数個出てきたので、順に紹介していきたいと思います。
今回取り上げるのは、フロッグの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機は1937年に初飛行したアメリカの艦上戦闘機で、太平洋戦争開戦時の主力戦闘機でした。
よく零戦の斬られ役みたいな言われ方をされていますが、実際には頑丈で重武装な機体で各方面で活躍しています。イギリスにも供与され、マートレットの名称で使用されました。

【キットの紹介】
75年頃に発売されたキットで、フロッグ社としては後期に開発されたものです。発表されてから暫くしてフロッグが倒産してしまったため、あまり市場には出回らなかったようです。
その後は他の多くのフロッグ製品同様にノボを通じて旧ソ連に金型が流れたようですが、どういう訳か生産された形跡がありません。このまま消えてしまうのか・・・と思いきや、韓国のアカデミー社が外形は忠実に?コピーした改良版を発売してくれたため、妙な形で目にする機会が増えたのでした。

箱の中身です。

パーツの状況です。パーツの表面は基本は凸モールドで、フロッグらしくパネルラインは結構省略されています。パーツの配置はアカデミーとほぼ同じですが、アカデミー製には展示スタンドがランナーに組み込まれている点が大きな違いです。

このキットは機首が細めだと思っていたのですが、実は胴体が太目だったようです。また、エンジンやタイヤなどの小物部品の造形は、少々手を抜いていますね

デカールはイギリス海軍とアメリカ海軍の2種類付いています。この点は、コピー版のアカデミーのキットよりサービスされています。

アクセサリーは、増槽がついています。
組み立て上難しい点はありませんが、主翼にきちんと上半角を付けようとすると胴体との間に隙間ができます。
外形はまずまず実機の雰囲気を捉えていますが、胴体が太すぎる他、キャノピーの形も少しふくらみ過ぎです。尾翼の形状もやや丸過ぎですかねぇ。
ディティールの表現は、発売された当時としては標準的なものですが、現在の目で見ると少々物足りません。

 

相対的にはまずまずの出来で、それまでに出たエアフィックスやレベルのキットより優れていると思います。ただ、このキットの改良コピーで安価なアカデミー製キットが存在する以上は、このキットに敢えて手を出す意味はないような気がします。コレクター向きキットというところでしょうか🐧