ニチモのキット紹介第2弾は、1/48スケールの零式三座水偵のキットです。

【キットの紹介】
このキットも元はマルサンが開発したキットで、60年代前半に発表されたキットです。実際のスケールは、1/50となります。ニチモの中でもかなりの長寿キットで、2000年代になってからもニチモが廃業するまで絶えず販売されていました。

箱の中身です。

胴体関係のパーツです。プロペラがやや幅広な感じですが、これはミニベビーモーターで回転させるために、こんな形状になってしまったようです。

コクピットはこれだけです・・・。変な形をしていますが、これもモーターライズするため上げ底構造にする必要があったためです。

モーターライズ化のしわ寄せは、乗員のフィギュアにも出ています。1/50にも関わらず、1/72並の大きさしかありません。しかも、座席類はオミットされています。写真を撮り忘れましたが、パイロットのパーツはもっと悲惨で、半身の上に金型が崩れてしまっていて、一見すると人間には見えません。

主翼は折りたたみ可能です。各動翼も可動になっています。

可動部が非常に多く楽しいキットですが、かなりガタつきますし、可動のせいで機体のラインがおかしくなっている箇所が見られます。特に主翼のラインは、ちょっと実機とかけ離れているので、形状を気にするのならば折りたたみ式にするのは諦めなければなりません。細部の表現は、先に紹介したコクピットを代表に、かなり大らかな感じです。48クラスのキットとしては、かなり物足りなさを感じます。
・・・と色々文句を書きましたが、全体の雰囲気の捉え方はなかなか優れていると思います。60年代前半の国産の航空機キットの中では、間違いなくトップクラスの出来でした。古えの名キットの中にこのキットを上げる古参モデラーが多いのも、わかるような気がしますね🐧