今回は、かなりの骨とう品キットを取り上げたいと思います。レベルの1/122スケールのダグラスDC-7Cのキットです。

【実機の紹介】
ダグラスがロッキードのスーパーコンステレーションに対抗して開発した旅客機で、1953年から運用が開始されました。基本的には傑作レジプロ旅客機と呼ばれたDC-6の胴体を延長大型化しエンジンをより強力なものに換装したものでした。各国の大手航空会社に採用されこのまま順調に需要を伸ばすことが期待されましたが、騒音や振動が激しかった上に、時代はジェット化に向っていたため、今ひとつ受注がないまま終わってしまいました。レジプロ大型旅客機としては最後の機体となってしまい、レジプロ機の限界を示したとも言えると思います。
DC-7Cは、それまでの主力型だったB型の胴体を少し延長し、主翼も延長した改良型です。

【キットの紹介】
キットはかなり古いものでたぶん1950年代後半の開発のはずです。当然唯一のキット・・・と言いたいところですが、同じ時期にイギリスのフロッグ社がさらに大きなキット(1/100強)を出していました。
割と品薄のキットであまり店頭では見かけなかったように思うのですが、80年代に入ってから復刻版のような形で発売されたものはかなりの数が輸入されたようです(今回紹介するのも、復刻版です)。またドイツ・レベルブランドでもパンナムのデカールが付いた版が販売されていました。

箱の中身です。

胴体の窓は操縦席の部分が抜けていますが、客席部分は一段へこんでモールドされています。さすがに、パーツの所々にバリが見られます。

パーツの表面は、かなりしっかりとした凸モールドで、リベットも施されています。リベット表現はかなり粗く、そのままスケールを実機に戻すと杭くらいの大きさになりそうです。

デカールは、スイス航空のものが1種類付いています。組立説明書の表面には、本機によるスイス航空での運用について説明が記載されています。


アクセサリーとして搭乗タラップと展示スタンドが付いています。
パーツ数は少ないので、組み立て自体は簡単です。ただし、古いキットだけにパーツの合わせはあまりよくなく、特に胴体にははっきりとした隙間ができます。
外形はDC-7に見えないことはないのですが、胴体や主翼の長さが不十分で、ちょっと見にはDC-6と変わっていない気がします。
操縦席の部分は筒抜けなので、近づいて見た時に気になる方は、透明プラ板でガラスを自作してやる必要があります。
まあ、古いキットだし、今はローデンだったかどこかのメーカーが1/144スケールのキットを出しているので、正確さを求めるならばそちらのキットをお勧めします。あくまでも古き良き時代を思い出しながら、大らかな気持ちで組んでやるべきなのでしょうね🐧