今回は、第二次大戦時のジェット機のキットを取り上げます。

エアフィックス(グンゼ・エアフィックス)のグロスター・ミーティアⅢの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機はイギリス初の実用ジェット戦闘機で、1943年に初飛行しました。登場時期的にはMe262とほぼ同じで好敵手になるかと思われたのですが、技術的な問題の解決に手間取った上に性能もたいしたことがなかったので、大戦中は箱絵のように対地攻撃や偵察に使われただけで終わってしまいました。
しかし大戦後に出現した型は性能も向上し、朝鮮動乱に参戦したほか、イギリス連邦諸国を始めとする各国に輸出されました。

【キットの紹介】
キットは1969年に発表されたもので、1/72スケールのミーティアとしてはフロッグの無茶苦茶昔のキット以来のキット化になります。
大戦中の型であるF.3をモデライズしていますが、後に発売されたフロッグ(2代目です)やマッチボックスのキットは戦後の型だったので、うまく住み分け?ができていた感じでした。
日本ではやや入手し辛いキットだったのですが、80年代にグンゼ産業がエ社と提携して大量に販売したおかげで、普通に購入できるキットとなりました。当時は定価300円でした。今回紹介するのも、そのグンゼ・エアフィックス版です。

箱の中身です。グンゼ・エアフィックス版ではパーツはビニール袋に入っています。

パーツの状況です。脚柱とタイヤが一体化で成型されていますが、割と細かい部分までモールドされています。増槽、爆弾などのアクセサリーパーツは一切付いていません。

機体の表面には細かいリベットが、やや画一的に施されています。発売当時の標準的な表現法ですが、やはり精密さに欠けるので、筋彫りに変更した方がよさそうです。

主翼の上下のエアブレーキが別パーツになっているのですが、ただそれだけという感じで特に変化がつく訳ではありません。見るからに肉厚な翼ですね・・・。

ディティール表現についてはまあまあのレベルです。コクピット内部などは割合よく見えるだけに、少しでも手を加えたいところでしょう。エアフィックス製品のお約束で、主翼、尾翼の縁のぼってり感は半端じゃありません。エンジンナセル付近も合わせてせっせと削ってやる必要があります。ただし、調子にのるとエンジンの吸気孔の形状が歪んでしまうので、ほどほどにしてください。また機首にかなりのおもりを入れないと尻もちをつきます。
外形は機首の形がやや尖り過ぎている他は、まずまず実機の雰囲気を捉えています。

個人的にはMe262よりお気に入りで、一時は10箱近く所有していました。改めて機体を眺めてみると、Me262の方が明らかに洗練されたフォルムだと思いますが、この野暮ったさがイギリス機らしくて好きなんですねぇ~。🐧