今回は久々の4発機のキットを取り上げます。
ハセガワの、ボーイングB-17Fの1/72のキットです。

【実機の紹介】
実機は、第二次世界大戦時を代表する、4発重爆撃機です。初飛行は1935年で、登場した頃は大きさからも武装からも、まさに「空の要塞」でしたが、大戦中期には旧式化してしまいそれほど強力ではなくなっていました。それでも大戦の最後まで第一線で活躍を続けました。欧州戦線を舞台にした映画には、結構な割合で本機が登場します。

【キットの紹介】
キットの発売は70年代末頃だったと思います。しばらく大型機のキットを開発していなかったハセガワが満を持して?発表した大型機キットの中の一点です。機首などの細部を差し替えたG型のキットも、バリエーションキットとして発売されていました。
その後アカデミー社のキットが大量入荷されるまでは、最も入手しやすいB-17のキットとして親しまれていました。

箱の中身です。

パーツの状況です。 意外にシンプルな構成です。

表面は、基本凸モールドですがあっさりとした仕上がりなので、少し厚めに塗装すれば気にならないと思います。

主翼は動翼部分が上部パーツと一体化していて、翼縁をシャープに見せるよう工夫されています。内翼は別パーツになっていて、駐機時の姿にアクセントが付くようになっています。
若干パーツにヒケが見受けられますが、塗装すれば気になりません・・・あくまでも、ずぼらなぺんぺんの許容範囲ということで・・・

小物パーツの成型は、さすがハセガワという感じでシャープな出来です。パイロットのフィギュアのほか、地上で挨拶している?兵士のフィギュアが一体付いています。

クリアパーツは、最近のキットと比べると若干分厚いかな・・・

マークは2種類付いているだけですが、塗装バリエーションが多く別売デカールも多数ある機体なので、色々楽しめそうです。

説明図は、所々に写真が付いたわかりやすいものです。
パーツ数はそれほど多くなく、構成も要領よくまとまっており、非常に作りやすいキットです。パーツの合わせもよい(あくまでも発売当初はですが・・・)ので、製作にかかる時間の三分の二は塗装と言っても過言ではないと思います。
外形はよく実機の雰囲気を捉えており、細かいことを言わなければ外形で修正箇所は見当たりません。表面仕上げは、凸モールドさえ気にしなければ上品な感じでよいと思います。
欠点は、ディティール表現があっさりとし過ぎている点でしょうか。爆弾倉内部が表現されていないのはまだしも、風防や窓から見える機体内部は、かなりの手抜き状態なので、手を入れた方が見栄えがよくなります。また、脚の周辺の表現も、最近のキットと比べるとかなり簡略化されている感じがします。

・・・と、ディティール表現に文句をつけたところですが、このキットの説明図には実機の解説だけでなく、キットの設計にあたっての裏話が載っていました。それを読むと、細部の再現性とキットの開発費を天秤にかけて苦悩するメーカーの姿がよくわかります。
う~ん・・・これを読んじゃうと、細部の出来が手抜きだなどとメーカーを安易に非難できなくなっちゃいますねぇ~🐧