今回からは、複葉機のキットを紹介していきたいと思います。基本的に骨董品が並びますが、ご容赦を。
第1弾は、メジャーなキットからという訳で、ハセガワの1/72スケールのハインケルHe51のキットを取り上げます。

【実機の紹介】
実機はドイツの戦闘機で、1933年に初飛行しました。ドイツ再軍備時の主力戦闘機として大々的に宣伝されましたが、あっという間に旧式化してしまい、実戦での活躍はそれ程できなかったようです。第二次世界大戦時には少数機が練習機として使用されました。
【キットの紹介】
現用機中心に開発していたハセガワが突然発売した複葉機のキットで、69年頃の発売だったと思います。世界最初のキット化でした。元々キットの少ない大戦間の複葉機だった上に、700機ほど生産されたとは言え華々しい戦績もない機体を、よくぞ取り上げたものだと感心してしまいますね。
その後も延々と販売が続いているご長寿キットで、近年では2機セットのコンボセットとして発売当初の価格の約25倍の値段で販売されていました。バリエーションキットとして、フロートを付けた水上戦闘機型のB-2も販売されていました。
紹介するのは初版の箱絵のものです。

箱の中身です。箱は、その後のシリーズ1の箱よりも一回り小さい大きさです。

パーツの状況です。パーツ構成自体はレベルの複葉機シリーズと大差ありませんが、翼間支柱の固定方法を簡略にしたり、主脚周囲のパーツの一体化を図るなど作りやすさへの配慮も感じられます。

デカールは、新生ドイツ軍のものが1種類だけ付いています。70年代後半に出た版からは、スペインで活躍したコンドル軍団のマークもセットされ、作成時のバリエーションが広がりました。

説明図の裏には、複葉機のキットらしく?張り線についての参考写真が載っていました。

パーツ数は小型の複葉機のキットということを割り引いても少なく、がっちりとしたパーツ構成なので組み立ては楽な方です。もっとも、発売当時はパーツどおしの合わせが非常によかったのですが、近年発売されているものは金型の疲弊のためか少々合わせにガタが出ているようです。
外形は、まずまず実機の雰囲気を捉えています。ちょっと機首からプロペラスピナにかけてのラインがちょっと直線的過ぎる気もするのですが、まあ個人の感覚上の誤差で許容範囲ですかね・・・。
ただ、キットの開発時期が古いこともあって、ディティール表現はややお粗末です。出来の悪いパイロットのフィギアを乗せないならば、開放型のコクピット内の工作は必須です。
まあ全体に単純にまとめられたキットで、複葉機の入門(特に張り線デビュー)にはうってつけのキットだと思います。今となっては色々至らない点もありますが、50年以上も前の開発とは思えない内容ですよ🐧