今回からは、双発爆撃機のキット紹介していきたいと思います。
第1弾で紹介するのは、チェコのSMERの1/72スケールのブレゲー693のキットです。

【実機について】
ブレゲー690シリーズは、フランスが大戦直前に開発した双発機です。元々は3座戦闘機として開発されましたが、ポテーズ630との比較審査に敗れ、複座攻撃機として採用されました。機体自体はそこそこの性能を示したのですが、ドイツ軍の進撃を食い止めるには少数過ぎてあまり戦力にはなりませんでした。693は、グノーム・ローンエンジンに換装した、主力生産型です。
【キットの紹介】
キットの中身は他のSMERのキットと同様に、他社で開発されたキットです。このキットは、元はエレールが69年頃に開発したキットです。エレールが自国フランスの機体を中心に72のキットを開発し始めた頃に発売されました。
80年代には、エレールとSMERの両社で販売されていましたが、その後エレールブランドのキットは見かけなくなってしまいました。通常のインジェクションキットとしては、全スケールを通じて唯一のキットとなります。

パーツの状態です。遠目にはフロッグのキットのようなパーツ配置に見える気がします(私だけ??)。

パーツを裏返しにしてみました。カウリング付近は、左右2分割されています。おかげで、当時の他のキットに比べると、カウリングの細かい突起などがよく再現されています。ただし、よいことばかりではないのですが・・・

透明パーツも、小さな窓の部品も含めてよく再現されていますが、やや成型が粗くぶ厚い感じがします。

デカールは1種類しか付いていません。単色の塗装の機体もあったのですが、ここは手間はかかりますが「おフランス特製」?の3色迷彩の機体に仕上げたくなりますよね。

可動部は、プロペラとタイヤだけです。
パーツ構成自体はそれ程複雑ではないのですが全体にパーツどおしの合わせが悪く、特にエンジンカウリング付近は、そのまま組むとガタガタになります。修正や調整には、結構な労力を強いられます。
外形は、全体的にちょっと丸みを強調し過ぎているような気もしますが、なかなか実機の雰囲気を捉えています。パネルラインなどのディティール表現もまずまずの出来です。ただし、脚の周囲やエンジンなどの細部の再現度が貧弱です。コクピット内にいたってはもぬけの殻なので、せめてシートと操縦棹、後部機銃くらいは足してやりたいところです。
現在の目で見ると至らないところだらけで、唯一の通常インジェクションキットなところが一番の長所のように思います。ただ、小さく丸っこい機体のラインは、結構可愛くて魅力的だとは思います🐧