長々と水上機のキット紹介を続けていましたが、そろそろ秋本番で水の季節も終わりということで
今回の紹介で、一旦水上機のキット紹介を終わろうと思います。
締めに取り上げるのは、リンドバーグのグラマン OA9 グースの1/48スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機はアメリカで開発された水陸両用飛行艇で、1938年に初飛行しました。元々は富豪のための「空飛ぶヨット」として豪華な内装を持った機体でしたが、水陸両用という点に目を付けたアメリカ陸軍がOA-9として採用し、救難、輸送任務に使用しました。その後、海軍用にJRF型が開発され、第二次大戦中に広く使用されました。
戦後は、民間に払い下げられて旅客機や輸送機として利用された他、日本の海上自衛隊でも短期間使用されました。
一見、以前紹介したゴスリングを空冷エンジンに換装したように見えますが、グースの方が若干大型で搭載量も増えています。
【キットの紹介】
このキットの存在は、お恥ずかしながら近年まで知りませんでした。昔のプラモ紹介を閲覧したところアメリカのITC社が1961~2年の間に1/48のグースのキットを出していたようなので、多分その金型を利用したキットだと思います。(近年のリンドバーグは、他社の古いキットを自分のブランドで発売していることが多々あります。)
近年店頭に並びはじめたので、目にされた方も多いのではないでしょうか。

箱の中の状況です。

パーツの状態です。古いキットなので、ツリー状のランナーにパーツがチラホラと付いています。

胴体です。表面にはやや粗いリベットが施されています。確かに形状は、ゴスリングと似てますね(窓の数がこちらの方が多いですが・・・)。

主翼とエンジンカウリングです。カウリングとエンジンは一体で成型されています。

細かいパーツはこれだけ。「さすが60年代前半のキット!」という感じです。

クリアパーツは分厚いですが、透明度はまずまずです。


可動部は、プロペラとフラップだけです。
パーツ数がそれほど多くないので、組み立てるだけならば割と簡単に形になります。ただ、元々なのか時が経過したことによる金型の劣化のためか、パーツどおしの合わせがあまりよくありません。左右の胴体や胴体と翼などが最近のキットのようにピタリとは合わないので、細かい調整は必要です。
また、お粗末としか言いようのない出来の乗員のパーツ以外空っぽのコクピットや簡略され過ぎている脚や車輪など、ディティールも再現はあまりにも寂しい状態です。大き目のスケールなので、少しでも手を入れた方が見栄えがよくなります。
肝心の外形はグースらしくは見えますが、どうやら元は民間用の機体をモデライズしているらしく、軍用にするには垂直尾翼の拡大やアンテナ類の追加など、色々修正が必要です。
本気で実機のフォルムを再現するとなると結構な大工事になるので、ここは最小限の修正でなんちゃってOA-9やJRFを楽しむのが得策だと思います🐧