今回はドイツの機体を取り上げます。
ツクダのハインケルHe115の1/72スケールのキットです。

【機体の紹介】
かなりの有名機ですが、ちょっとだけ実機の紹介。実機は、1937年に初飛行した双発の水上機です。水上機としてはかなり大型の機体で、ドルニエDo17とあまり機体の大きさは変わりません。陸上爆撃機としてもよさそうなものですが、空母を保有していないドイツ海軍は、ある程度長距離を飛べる海上を離発着できる機体が欲しかったのかもしれません。
He115は雷撃機として開発され、当初はこの任務で運用されました。しかし低速かつ軽武装だったため次第に被害が増し、結局は沿岸哨戒や機雷敷設用に回されることとなりました。搭載量がそこそこあったので、機雷敷設の任務認識は有用だったようです。
【キットの紹介】
ツクダが90年代初めに販売していたキットですが中身はドイツ・レベルのもので、箱と組立説明書、デカールがツクダでセットしていました。
そしてこのキット自体はレベルではなく旧フロッグが開発し、フロッグ倒産後ドイツ・レベルが金型を引き取ったものです。フロッグの最後期のキットになります。
近年でも箱のデザインを変えて、ドイツ・レベルから販売されています。

箱の中身です。

パーツの状況です。角が丸まったランナーは、フロッグの特徴みたいなものですね。


胴体や主翼のパネルラインは、細い凸モールドです。

フロートと支柱です。

機首の武装が2タイプ選択できるようになっていて、それに合わせたデカールが用意されています。

尾翼につくハーケンクロイツのマークはドイツ・レベルのオリジナル製品ではオミットされているのですが、ツクダが独自にその部分だけデカールを追加しています。デカールは、当時販売していた他のドイツレベルのキットと共用になっています。




パーツの合わせはまあまあといったところで、主翼と胴体の接合部などにわずかな隙間ができるので修正が必要です。
外形はHe115らしくは見えます。ただ、さすが?旧フロッグの製品だけに、ディティールの表現が甘く、エンジン、コクピット内などの表現は、現在のレベルからするとちょっと物足りません。表面のパネルラインも、あっさりし過ぎている感じです。
今となっては古さが目につきますが、この機体の通常インジェクションキットというとこれかマッチボックス製くらいなので、ドイツ機ファンならば手に入れておいてもいいのではないでしょうか。キットの素質自体は悪くないので、手を加えるベースとしては適していると思います🐧