今回は地味ながら広く使用された機体を取り上げます。
パイオニア2(トルコ製)のビーチC-45エクスペディターの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機はアメリカの軽輸送機で、1937年に初飛行しました。当初は民間機として使用されましたが、第二次世界大戦開戦により
軍用型が軽輸送機、練習機として地用され、大戦終了後には各国に輸出されました。総生産数は8000機以上で、この手の機体としては
ベストセラーと言ってもよいのではないでしょうか。
現在も飛行可能な機体も多く、映画の中でも度々目にします。
【キットの紹介】
パイオニア2社はイギリスのメーカーですが、金型を含めた生産はトルコで行われていたようです。このキットは、90年代後半頃から店頭でよく見かけるようになりました。
C-45は生産機数の割にはキットが少なく、1/72スケールでは初のキット化だと思います。キットは、箱には表示されていませんが、機首をやや延長した輸送機型である
F型をモデライズしているようです。
2000年代に入るとPMモデルのブランドで販売されています。

箱の中身です。

パーツの状況です。

胴体表面のパネルラインは筋彫りですが、かなり簡略化されています。

主翼はエンジンナセルやカウリングも含めて、上下貼り合わせ式です。

エンジンは、60年代のキット並みの簡略化された表現です。

小物パーツは、必要最小限を揃えたという感じです。

クリアパーツはやや分厚く、透明度も今ひとつです。

塗装は、アメリカ軍と戦後の航空自衛隊のものが用意されています。航空自衛隊の機体は愛称「べにばと」で親しまれていましたが、練習機型なのでC-45とは外形が細かい点で異なっています。

パーツ数がそれ程多くないので、機体の形にするだけならばあっさり組み上がります。ただし、胴体と主翼の間には少し隙間ができます。また、主翼の後端は分厚い感じです。
組み上ると、外形の雰囲気は実機の特徴をまあまあ捉えています。ただ、ディティール表現が簡略化され過ぎていて、60年代のフロッグを思わせる雰囲気になっています。コクピット内、脚周り、エンジンなど、手を入れたい箇所は結構あります。また、窓形、排気管、アンテナなど、機体によって色々な型があるので、組み立て前には作りたい型をじっくりリサーチする必要があります。
総体的にあまりよい評価はできないですが、比較的作りやすいキットではあるので、手を加えるためのベースと考えればそれなりに価値のあるキットと言えると思います🐧