今回からは輸送機や連絡機といった、裏方的役割の機体のキットを紹介していきます。
紹介第一弾は、カナダの機体です。ホビークラフトのCC-142/CT-142の1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機は、カナダのアブロ・カナダ社が開発した、ターボプロップ双発の旅客機DHC-8の軍用型がCC-142です。軍用機型は、カナダのほかアメリカでも少数機が使用されています。なお、CT-142は航法練習機型です。
【キットの紹介】
90年代前半頃に開発されたキットです。インジェクションキットとしては、世界初のキット化になります。ほとんどパーツ構成が同じのDHC-8のキットも販売されていました。

箱の中身です。箱はそこそこの大きさがありますが、パーツ数はそれほど多くありません。

胴体を中心としたパーツの状態です。パネルラインは筋彫りで表現されていますが、元が旅客機のせいかそれほど目立たない感じでツルツルしています。機首の先だけ別パーツなのは民間型とのコンパチのためだと思います。

機体内部はコクピット以外は再現されていません。細部のパーツ構成は、60年代半ばのキットと大差ない感じです。もちろん、このキットの方が新しい分、個々のパーツはシャープに出来上がっていますが・・・


パーツ構成自体は単純なので、組み立てるだけならば双発機のキットにしては簡単に仕上がります。
ただ、全体の形状はCC-142らしく見えないことはないものの、細部の形状はかなりいい加減です。尾翼の形状、機首の形状、窓の位置など、そこはかとなく(これが曲者です・・・)実機と異なっています。翼の縁は結構ぶ厚くてシャープさに欠けますし、機体内部を含めたディティールも60年代のフロッグ並みの出来です。
またCT-142用のデカールも用意されていますが、CC-142とは機首の形状が大きく異なるので、そのままだと妙ちくりんな機体になってしまいます。
まあ、CC-142自体は一般的にそれほど馴染みがある機体ではないので、カナダ軍の塗装して飾れば、機体の大きさも手伝ってそれなりに目を引く存在になると思います。資料さえ集まれば、ディティール表現に思いっきり凝ってみるのもよいかもしれませんね🐧