前回はハセガワの骨董品キットを取り上げたたので、今回はもうちょっと新しいキットを取り上げていきます・・・と言っても、今から50年ほど前のキットですが・・・
エアフィックスのM.R.C.A.の1/72スケールのキットです。
M.R.C.A.とはMulti-Role Combat Aircraftの略称ですが、「何だその機体は?」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、ボックスアートを見れば一目瞭然。

パナヴィア・トーネードの事です。開発計画中はM.R.C.A.と呼ばれており、テスト飛行が開始されてからトーネードと呼ばれるようになりました。
キットが発売されたのは1974年頃で、ちょうどイギリス、西ドイツ、イタリアに試作機が提供された時期にあたります。トーネードのキットとしては、世界初のものでした。キットは当然ながら試作型なので、実戦配備された機体とは細部が異なっていましたが、特に改修もされず90年代に入る頃まで販売されていました。
今回紹介するのは、トミーがエアフィックスの代理店をやっていた時に日本で販売していた版で、組立説明図は日本語表記の詳しいものです。

箱の中身です。

パーツは白色で成型されていました。胴体は、上下分割式です。可変翼の機体のキットには、上下分割の胴体が適しているようですね。

パーツ数はかなり多いです。イタレリのキットなどと比べると、ランナーが太くてパーツ全体にシャープさが欠けているような気がします。


パーツの合わせはまずまずのレベルで、組み立て上苦労する箇所は少ないと思います。外形も十分トーネードらしくは見えます。ただ、その頃までのエアフィックスのキットの常で個々のパーツの切れ味が悪くて、かなりもっさりとした感じに仕上がります。翼の縁の薄薄(ウスウス)攻撃は必須です。また、全面の凸モールドは少しヨレているので、そのまま放置するとちょっと見た目が貧相になります。
湾岸戦争などで活躍した機体にするには、ちょっとした改造が必要です。そんな手間をかける位ならば、素直に組んでやり、今となっては珍しい試作型にしてやるのが一番だと思います🐧