今回は少し古いジェット戦闘機のキット紹介をしたいと思います。
エマーの1/72スケールのF-94Cスターファイアのキットです。

【実機の紹介】
アメリカの全天候戦闘機で、P-80をベースにして作られました。機首に射撃用レーダーを装備し、後部シートにレーダー手が登場しました。元のP-80が速度性能以外は安定した性能を示していたため、全体にバランスの取れた機体でした。
朝鮮動乱にも投入され、夜間撃墜を記録しています。
C型は最終生産型で、固定武装は無く機首に空対空ロケット弾を装備していました。
【キットの紹介】
エマーは70年代末頃から90年代半ばまで活動していたイギリスのメーカーです。他ではキット化していないアイテムなど結構魅力的なラインナップだったのですが、キットの出来がお世辞にも80年代のレベルに達しておらず、モデラーからは酷評されていました。
F94のキットも80年代末頃に発売されたものです。当時F94はレベルの半端スケールか品薄のエレール製しかなく、アメリカ機のファンは渋々?このキットを購入したようです。ただ、数年後にはホビークラフトからキットが発売されたため、本キットはたちまち影が薄くなってしまいました。
なお、主翼に中ほどにロケット弾ポットを増設した後期型も、バリエーションキットとして販売されていました。

箱の中身です。80年代に発売されたキットとしては、ランナーの太さが目立ちます。

キットの表面は筋彫りですが、マッチボックスのキットよろしく、かなり太めのモールドです。

胴体のラインを見ると、尾翼にP-80やT-33の面影が残っていますが、全体的にまったく別の機体であることがわかると思います。尾部が太めなのはエンジンが強力でアフターバーナーを装備しているせいでしょうね。

主翼の形はP-80風ですが、主脚孔の形が若干異なっています。

部品の数は機体の大きさなりというところで、特に変なパーツ分割もありません。胴体と主翼の合わせ目に若干の隙間ができますが、組み立て自体は容易です。
外形はまあスターファイアらしくは見えます。キャノピーから尾翼にかけてのラインが図面と異なっているようにも見えますが、目くじらをたてる程のことはないでしょう。
ただ、ディティールの表現はかなりお粗末です。表面の深い筋彫りは目立たないように埋めてやるのが一番ですが、面倒な割りに出来栄えに変わりがないような気がします。また、脚やエアブレーキ、コクピット内も、そのままではレベルの骨董品キットと変わらない状態なので、何とかしたいところです。
ホビークラフトのキットがあれば敢えて手を出すことはないと思いますが、割と簡単に形になるので、塗装の実験台に使うには最適?なキットだとは思います🐧