今回取り上げるのは、グンゼ・エアフィックスのハンティングパーシバル・ジェットプロボストの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機は、イギリスのジェット練習機です。名前のとおり機体の前身は、パーシバル・プロボスト練習機(マッチボックスのキットがあります)で、この主翼と尾翼を流用して作成されました。1954年に初飛行し、一時はイギリスの主力練習機でした。この機体を軽攻撃機仕様にしたのが、ストライクマスターです。T3は、最初の量産型になります。
なお、プロボストとはオタマジャクシの英名です。

【キットの紹介】
60年頃に開発されたキットで、かなりのベテランキットです。初期型であるT3のインジェクションキットとしては、唯一のものでした。
イギリスの練習機ということでメジャーな機体ではないにも関わらず、70年代後半からエアフィックスと提携したグンゼが大量&安価にキットを発売したため、当時の模型屋には必ずと言ってもよいくらい置いてありました。
今回紹介しているのも、グンゼ・エアフィックス版のキットです。箱絵は、オリジナルのキットと変わりません。

箱の中身です。

パーツの状況です。パーツの表面は、やや太めの凸モールドですパイロットのフィギュアのポーズは、エ社のキットでお馴染み?のものです。

パーツを裏側から見てみました。かなり肉厚な感じですねぇ~。エアインテークからジェットノズルまでは筒抜けなので、途中に仕切りを入れた方がよさそうです。

方向柁とフラップが可動式になっています。アクセサリーパーツとして、ロケット弾が4発付いています。
パーツ数はかなり少なく、組み立てること自体は難しくありません。各所に細かい隙間は出来ますが、修正に手こずる程のことはないと思います。
外形的には実機の特徴をまずまず押さえているので、誰が見てもジェットプロボストに見えます。しかし細かく見ていくと、機首からキャノピーにかけてのラインが丸っこ過ぎる感じですし、垂直尾翼の形状も実機とはちょっと違って見えます。
一番の問題は肉厚過ぎることで、翼の縁、エアインテークの縁などをせっせと削って鋭くしないと、ボテッとした感じが強くて印象が悪くなります。ディティール表現が貧弱なのは、古いキット故に仕方がないところでしょう。

今となっては、通常インジェクションのT3キットがこれしかないことが取り柄のようです。イギリス機ファン以外は興味を引きそうにない機体ですが、出来ることならばエ社には新金型で発売してもらいたいですね🐧