ニチモのキットは他にも色々あるのですが、手元にすぐに取り出せるものをとなるとごくわずか。
と言うことで、締めの紹介第4弾は、1/72スケールの雷電のキットです。

【キットの紹介】
ニチモのオリジナルキットで、60年代半ばに発表されたキットだったと思います。タミヤが同スケールの雷電をキット化していますが、それより多少遅れて発売されました。スケールが1/72という標準スケールだったせいか、同スケールの96艦戦と共に度々再販されていたので、結構お馴染みのキットではないかと思います。
今回紹介するのは、70年代初め頃に販売されていたものです。ボックスアートは、この頃から最近まで基本的には変わっていませんでした。

箱の中身です。

パーツの分割や状態はタミヤの雷電と大差無いように見えますが、ニチモの方は一発抜きながらコクピット内(座席、床など)が再現されています。

主翼のパーツのアップです。表面は凸モールドと筋彫りが混在しており、リベットも施されています。

胴体の形状は実機の感じをよく捉えていて、タミヤのキットより優れていると思います。ただ、写真では判りづらいのですが、カウルフラップの部分が機体より一段食い込んだ感じでモールドされていて、しかも表現がオーバー過ぎる点で、ちょっと実感を損ねている感じです。

小物パーツもアップにしてみました。フラップや方向柁が可動式ですが、外形を損ねないようにヒンジの形が工夫されているあたりは、流石は当時のトップメーカーの面目躍如といったところでしょうか。

キャノピーが可動式ですが、ほとんどガタも出来ず外形も崩れていないところは、当時の他の国産キットでは逆立ちしても真似できないことでした。ポリブロックを使って可動式の主脚をしっかり固定できるようにした工夫も、ニチモとタミヤくらいしか採用しなかったのではないでしょうか

可動部に関しては、当時の他社の72のキットと比べるとガタつきは少ないのですが、それでも固定してしまった方が安定する感じです 。
外形の捉え方や細部の表現は、キットの開発時期からすればよく頑張っていると思いますが、70年代後半に出たハセガワのキットと比べると粗さが目立ってしまいます。
今となってはタミヤのキット同様に、細部に多少手を加えるだけに留めて、可動ギミックを楽しみながら組み立てるのが一番なんでしょうね🐧