今回はおフランスの機体のキットの紹介です。当然?エレールのキットになります。
取り上げるのは、エレールの1/72スケールのD.520のキットです。


【実機の紹介】
実機はフランスの戦闘機で、1938年に初飛行しました。運動性がよく頑丈で扱いやすい機体だったため、MS.406の後継機として活躍が期待されましたが、実戦配備が遅かったため思ったほど戦果はあげられませんでした。しかし、ドイツ占領下でも生産され、終戦後もしばらく練習機として使用されました。

【キットの紹介】
キットの開発は60年代末で、エレールの一連のフランスのレジプロ機のキットの内の一つとして発表されました。フロッグに続くキット化になります。それまでは、「何じゃこりゃ?」レベルのキットばかりだったエレールでしたが、このキットあたりから模型ファンを納得させるレベルのキットを開発し始めました。
その後、延々と発売されていましたが、エレールがハンブロールの手を離れたあたりでエレールブランドでの発売は休止状態のようです。代わって、チェコのSMER社が販売するようになりました。SMER版は少し前までは店頭でよく見かけました。
ボックスアートは、この頃のエレール製品に共通した、やや輪郭がぼんやりとした油絵のような図柄です。黒箱の絵柄よりもアート的な雰囲気があって、ぺんぺんは気に入っています。

箱の中身です。デカールは・・・どこかに行ってしまいました(^▽^;)

パーツの状態です。パーツ数は少なく、構成もシンプルです。パーツの表面は、細めの凸モールドです。

胴体をアップにしてみました。意外に複雑な形状をしている機首部分など、よく描写されていると思います。

主翼は、翼の下面とフラップや翼端部が一体化している珍しい形態をとっています。翼の後縁をシャープに表現するためなのでしょうが、接合部に結構大きな隙間ができるので、ちょっとありがた迷惑な感じもします。

アクセサリー類は何も付いていません。
外形は実機の雰囲気をよく捉えており、古いフロッグのキットなど足元にも及びません。
問題はパーツの合いの悪さで、先に指摘した主翼以外にも胴体と主翼の接合部などに結構目立つ隙間ができます。また、コクピット内などのディティール表現は、ちょっと寂しい感じですね。細かい箇所?としては脚収容孔からコクピットが覗けるので、気になる場合は仕切りを入れる必要があります。
現在の目で見ると、細部の表現などかなり古臭さを感じさせますが、外形自体はハセガワのキットとそれほど大差はないと思います。ハセガワのキットは他の大戦機のキットと同様に品薄気味なので、本キットの存在価値はまだ十分にあるのではないでしょうか🐧