さて今回は、アメリカ機のキットを取り上げてみたいと思います。
エレールの1/72スケールのノースアメリカンT-28トロージャンのキットです。

【実機の紹介】
アメリカの初等練習機で、T-6テキサンの後継機として開発されました。練習機として使用された他、主翼にハードポイントを設けてCOIN機としても重用されました。
日本の航空自衛隊でも1機輸入して、性能試験や偵察訓練に使用しました。
【キットの紹介】
70年代後半頃に開発されたキットです。エレールが積極的に1/72のキットを開発していた頃の製品です。1/72としては初のキット化で、未だに1/72の通常インジェクションキットとしては唯一のキットになります。
キットははっきりと表示がありませんが、近接支援用の型であるT-28Dとフランスで生産されたT-28フェネックのコンパチキットです。と言っても、デカールの違いだけです(本当は、コクピット内の装備や細かなアンテナ類が異なります)。
デカールは、南ベトナム軍とフランス軍のものが付いています。

箱の中身です。

パーツの表面は、エレールらしい繊細な凸モールドです。パーツ分割はオーソドックスなものですが、前脚の収容孔と主翼の下部が一体化しているところが少し変わっています。

外見は実機の雰囲気をよく捉えていて、特に気になる点はありません 。
コクピット内や脚周りなどは、当時としては平均以上の出来で、細かいことを言わなければ十分な出来です。厚めの主翼後縁は、少し削って薄くしてやった方が見栄えはよくなります。表面の凸モールドは銀塗装にすると結構目立つのですが、味のあるモールドなのでそのまま生かしても面白いと思います。後、かなりのテールヘビーなので、重りは十分に入れた方がよさそうです。
エレール72の中でも最も出来がよいキットの内の一つで、誰にでもお勧めできます・・・が、T-28という機種がマイナーなところが唯一のネックですかねぇ~。航空自衛隊で大大的に採用していたなら、今頃はハセガワ製のキットと共演?になっていたかもしれません 🐧