さて今回は、久々のおフランスの機体のキットを紹介します。
エレールの1/72スケールのモラーヌ・ソルニエMS225のキットです。

【実機の紹介】
実機はフランスの戦闘機で、1932年に初飛行しました。パラソル式の単葉機で、胴体の前半が金属製、後半と主翼が鋼管羽布張りでした。出現当時はなかなかの高性能機でしたが、あっという間に旧式化してしまい、生産数は100機そこそこで終わってしまいました。第二次世界大戦突入時には、練習機として使用されていた機体もありました。
【キットの紹介】
キットの開発は70年頃だったと記憶しています。エレールの一連のフランスのレジプロ機のキットの中では、やや遅れて発表されました。当たり前ですが、このキットが唯一の通常インジェクションキットになります。
その後、延々と発売されていましたが、エレールがハンブロールの手を離れたあたりでエレールブランドでの発売は休止状態のようです。代わって、チェコのSMER社が販売するようになりました。SMER版は現在でもよく店頭で見かけます。
ボックスアートは、この頃のエレール製品に共通した、やや輪郭がぼんやりとした油絵のような図柄です。平和な時代の航空機なので、このような青空の中の飛行が似合っているかもしれませんね。

箱の中身です。この頃からエレールのキットのパーツは、四角いランナーで囲まれて保護されるようになりました。

パーツの状態です。パーツ分割や配置は、何となくエレールらしい雰囲気があります。

主翼はこの時代の機体のキットにしては珍しく、翼の上面とフラップが一体化しています。この方が翼の後縁をシャープに表現できるのですが、大戦前の時代の機体にそんなにシャープさを求めても・・・なんても思います。エンジンもなかなか細かくできています。

流石に、アクセサリー類は何も付いていません。
外形は実機の雰囲気をよく捉えているので、細かいことを言わなければ素組みでも十分だと思います。コクピット内は、手を加えても大きな主翼が邪魔して外からはあまり見えません。
組み立て上はエンジンカウリング等が細分化されているにも関わらず、合いが悪く胴体への固定もガタガタになりやすいので、注意が必要です。また、主翼と胴体の固定も見た目よりも神経を使います。
お世辞にも作りやすいキットとは言えませんが、組み上げればなかなか可愛い機体に仕上がります。生産数が少なかった上にあまり実機の資料がないので、塗装で楽しむのも一苦労体ですが、第二次世界大戦前の束の間の平和を謳歌していたマイナーな機体を手元に置いておくのも一興かもしれませんね🐧