前回は、モノグラム社の劣化コピーキットでお茶を濁してしまったので、正真正銘、これぞモノグラムというキットの紹介しようと思います。でも、意外とモノグラムは72のキットが少ないんだよな・・・。
と言う訳で引っ張り出してきたのは、グラマン F8F ベアキャットの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
第二次世界大戦末期に開発された、アメリカの艦上戦闘機です。小型の機体に大馬力のエンジンを搭載し、速度、格闘性能に優れていましたが、登場時期が遅すぎて実戦ではほとんど活躍する機会がありませんでした。
民間に払い下げられた機体はレーサーに改造され、現在も飛んでいるものがあります。
【キットの紹介】
60年代末頃に発売されたキットです。F8Fは実戦での運用が少なかったせいか、キットの種類が少ない機体でした。48では旧ホーク(その後テスター)製のキットが30年以上幅を利かせていましたが、72では本キットが実質唯一の通常インジェクションキットとして君臨し続けていました(実際はフロッグのキットがありましたが、倒産によるゴタゴタで品薄状態でした)。
モノグラムブランドが消滅?するまでは、中断をはさみながら生産が続いていました。フランス空軍のデカールが付いたバージョンも販売されていました。

箱の中身です。見るからに、あっさりとしたパーツ構成です

パーツの数は少なく、あっという間に完成できそうです。パーツの表面は、基本的には凸モールドです。

胴体と主翼のパーツをアップにしてみました。モノグラムらしくパーツの一体化が図られており、機銃や尾輪は翼や胴体と一体化しています。また翼も一枚に組んだものを胴体で挟む構成になっています。これならば、上半角の角度と胴体との隙間を気にせずに組むことができます。

組立説明図は、一つの図で全てを語るというシンプルさ。まあ、これでも十分に誰でも完成できますが ・・・。
パーツの簡略化は図られていますが、コクピット内にはシートや操縦桿が付いていますし、脚柱の描写もまずまずです。ただ、細かいことを言えば少しカウリングが太い気もするし、デカールの機体ならばたぶんF8F-2なので、垂直尾翼が3mm強低くなっています。また、筒抜けの脚収容孔など、現在の目で見ると修正したくなる点でしょう。
とは言え、出来上がった姿は、見事にベアキャットの雄姿を再現していると思います。外形の正確さにとことん拘るならば、スウォードの出した簡易インジェクションキットの方がよいのでしょうが、手軽に実感たっぷりの機体が再現できるという点で、本キットの価値はまだまだ十分にあると思っています🐧