今回のキット紹介は、タカラ・レベルのアルバトロス D.Ⅲの1/72スケールの複葉機キットです。


【実機の紹介】
実機は、第一次世界大戦時のドイツの戦闘機です。セミモノコック構造の胴体とV字型の翼間支柱が機体の特徴でした。1916年末から部隊に配備され、1917年前半の主力戦闘機となりました。いわゆる「血の4月」の立役者の内の1機です。リヒトフォーヘンなどの多くの撃墜王の乗機としても有名です。

【キットの紹介】
60年代前半に発表されたキットです。レベルの複葉機シリーズの中でも、最も初期に販売されたキットの内の一つです。同時期にエアフィックスが出したのはD.Ⅴだったので、型が重なることなくうまく住み分け?が出来ていました。日本では、グンゼがレベルと提携し大量に販売したことから、結構お馴染みのキットになりました。グンゼの後に提携したタカラも、「第一次大戦名機シリーズ」として販売しました。今回紹介するのは、その時のキットです。


箱の中身です。


胴体などのパーツです。写真では光ってわかりにくいのですが、結構パーツの各所にバリが付着しています。開発時期が古いせいでしょうね。


主翼とプロペラです。主翼の表現は、その後のキット(SE5aやフォッカーD.7など)と比べると粗い感じがします。


翼間の張り線は、さすがに省略できません。ただ本機は、主翼に当時のドイツ機で標準的だった、いわゆる亀の子模様を施していない機体も多かったので、塗装は楽です。
外形はまずまず実機の雰囲気を捉えているのですが、なんとなく機首が団子鼻になり過ぎているような気がします。また、70年代以降に発売されたキットは金型が疲弊しているのか、バリが多く、またパーツどおしの合わせもよくありません。小さな複葉機のキットの組み立て時でパテのお世話になるのは、結構手間になります。もっとも、本機の胴体は、合板製故に羽布張りのモールドがほとんどないので、モールドを気にせずせっせと磨いてやることができます。
現在では骨董品的なキットですが、72では後はローデンのキット位しかない(エッシーも出していたはずですが、今は入手困難でしょう)ので、複葉機ファンは手に入れても損はないような気もします🐧