今回紹介するのは旅客機のキットです。ウィリアムズのボーイング247の1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機はボーイングが開発した旅客機で、1933年に初飛行しました。全金属製で引込脚を有した、当時としては画期的な構造を持った機体でした。しかし、ほどなくライバルのダグラスやロッキードからより優れた機体が発表されたため、本機は70機程度の生産で終わってしまいました。セールス的には成功したとは言えませんが、現在のボーイング社の礎を作った機体と言えると思います。

【キットの紹介】
70年代後半に発表されたキットです。ウィリアムズ社はアメリカのメーカーですが、30年代のレース機等、およそバキュームフォームキットでないとキット化しないようなアイテムを取り上げていました。キットの出来もなかなかよかったのですが商売的には苦戦したらしく、80年代後半には新キットもなくなり、そのままフェードアウトしてしまいました(一応今も会社としては生きています)。


箱の中の状態です。


パーツの状態です。主車輪はプラ製の他、カーモデルよろしくゴム製のものが付いていて、どちらかを選ぶようになっています。ゴム製のタイヤは一見リアルなのですが、このスケールではうまく塗装をしないと、車輪だけ妙に浮いて見えてしまいます。


主パーツの胴体側からの様子です。尾輪は胴体と一体化で成型されています。乗員のフィギュアは付いていません。


説明図は所々図や写真は付いているのですが、基本的には英文で長々と説明されています。まあ、部品点数が少ないので組み立てに迷うことはないとは思いますが・・・ちょっと不親切かも。
外形的には、実機の雰囲気をうまく捉えています。機体内部の客席部分もよく再現されているので、それなりに作り甲斐はあります。ただ、機内に比べると脚周りの再現性はもう一つという感じです。また、パーツどおしの合わせが今一つなので、隙間処理を丁寧に行う必要はあります。


実機の生産数が少ないためあまり知られていない機体で、塗装例もお世辞にも豊富とは言えません。それでも現用機とは違った味のある機体で、旅客機ファンにとっては見逃すことのできないキットの一つだと思います🐧