今回は かなりの珍品キットの紹介です。
マーリンのリパブリックXF-91サンダーセプターの1/72スケールの簡易インジェクションキットです。

【実機の紹介】
アメリカのリパブリック社が試作したジェットとロケットエンジンの混合動力機です。1949年に初飛行しました(ロケットエンジンを使った初飛行は1952年です)。速度性能は素晴らしかった(音速を超えた初の戦闘機でした)のですが、混合動力の扱いにくさなどが問題になり制式採用はされませんでした。
並列型の主車輪や翼の付け根より翼端の方が幅広の逆テーパー翼を採用するなど、意欲的な構造が盛り込まれている機体でした。

【キットの紹介】
90年頃に開発された簡易インジェクションキットです。1/72スケールでは世界初のインジェクションキットになります。

マーリンは80年代後半から90年代半ばに活動していた簡易インジェクションキットメーカーで、その壮絶なキットの出来でマニアの心に残るメーカーでした。
なお、このキット以降のマーリン社のキットは、ビニール袋に入れた形で販売されるようになりました。

箱の中身です。箱はダンボール製でかなり丈夫です。

パーツの状態です。ダークグレーの肉厚のパーツが並んでいます。最近の簡易インジェクションキットと比べると・・・比べる方が間違っています。

パーツを細かく見ていきます。まずは胴体。見てのとおり、表面はざらざらしていて、バリも結構あります。パーツの表面は、基本は凸モールドです。

胴体の後部と車輪です。前輪も主車輪も同じ大きさ???下の塊?はキャノピーです。氷砂糖ではありません。

主翼は一枚成型で分厚く、逆テーパー翼の表現も不十分です。この部品、かなりの重さがあります。

脚柱とシートはホワイトメタル製です。でも、ただそれだけ・・・。付いているだけましという感じですかね・・・

説明図とデカールです。組立説明図はひたすら英語が並ぶだけです。図面はまずまず正確なのですが、縮尺が不明なのであまり使えません。
見てのとおり黒いプラの塊という状態なので、まともな形にするのは至難の業です。表面をツルツルにして、パーツの合わせを調整して、細部のパーツを自作して、キャノピーも自作・・・ああ、気が遠くなる!!⇒このままお蔵入り間違いなし。
という訳で処分できずそのままです。これで、当時は3000円しました。まさしく無駄使いでした。

【後記】
その後、思い切って?ヤフオクに出品してみました。¥1500で落札されました。半額回収できただけでもよかったと、言うべきでしょうか・・・🐧