今回紹介するのは、ソ連版ハリアーとして一時期過大評価されていた機体のキットです。ホビークラフト製のYaK38の1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機はソ連の垂直離着陸機(VTOL機)で、1975年に初飛行しました。よく西側のハリアーと対比された機体ですが、リフトエンジンと推進エンジンを別にした無駄の多い構造や、安定性の悪さなどで、性能的にはハリアーより劣るという評価が一般的です。戦闘機として使うには無理があったようで、艦船攻撃や哨戒の任務に使用されました。

【キットの紹介】
生産機数は200機程度なのですが、ソ連の空母に搭載された勇ましい?姿や、マンガ「エリア88」に登場したことなどから、割と我々にはお馴染みの機体です。キットとしてはタカラが1/100で「エリア88」シリーズとして開発したキットがありましたが、それに遅れること数年後に発表されたキットです。
ホビークラフト社はカナダのメーカーということになっていますが、キットの多くは韓国で金型を開発しており、アカデミー社のキットと共通のキットも多数あります。本キットも、デカールの説明はハングル表記です。また、ツクダが輸入して自社レーベル(箱や説明図も日本語表記)で発売していました。


箱の中身です。パーツの点数は少なめです。

パーツの状況です。80年代発売のキットとしては、可もなし不可もなしのパーツ区分です。表面は一応筋彫りなのですが、必要最小限の表現という感じであまり精密さは感じません。

開発が古いせいか、ホビークラフト社製品にしては珍しくパイロットがパーツ化されています。ただし出来の方は、ハセガワの劣化コピーみたいな感じ・・・。


可動部はまったくありません。凝ったパーツ分割もなくパーツどおしの合わせもまずまずなので、作りやすい部類のキットです。ただ、精密感の面では見劣りするので、ロシア機ファンならば各所に手を加えたいところでしょう。
その後発売されたAモデルなどの簡易インジェクションキットよりは、こちらのキットに手を加えた方が得策だと思います🐧