もうすぐ3連休ですが、天気は今ひとつのようです。いつもならば春分の日は彼岸の墓参りとなるのですが
天気も悪いし3連休の人出を考えると、少し先延ばしした方がよさそうですね。
さて、前回はB-17のキットを紹介したので、今回はイギリス版B-17(空の要塞)のキットを
取り上げたいと思います。
エアフィックスの1/72スケールのアブロ・ランカスターのキットです。

【実機の紹介】
言わずと知れた、イギリスを代表する重爆撃機です。登場時期からアメリカのB-17に刺激を受けて開発された
ような言われ方をされることもありますが、こちらは失敗作だったマンチェスター双発爆撃機を4発化して改善を
図ったのが始まりでした。高高度性能は悪く見た目もスマートさに欠けていましたが、高い稼働率と大きな
搭載量を誇り、大戦を通じて大活躍をしました。
【キットの紹介】
70年代末に開発されたキットです。エアフィックスとしては2代目のキットになります。
初代のキットも外形はそれほど悪くなかったのですが、何せエアフィックスの極初期のキットだっただけに、ディティールの再現性が致命的に不足していました。そのため、ライバルとも言えたレベルのキットと比べると少し旗色が悪い出来でした。
本キットは、エ社が初期の旧作キットを新金型化し始めた流れの中で開発されたもので、この後2000年代に入って暫くまで途中に中断を挟みながら生産されました。

箱の中身です。このキットは某リサイクルショップで購入したもので、前の持ち主が丁寧のほとんどパーツをランナーから切り離しています。元は、箱の大きさに合わせた大きめの四角いランナーに各パーツが配置されていました。

胴体と主翼のパーツの状態です。表面は凸モールドで、細かいリベットが施されています。このあたりの表現は古臭く、ちょっと70年代後半に開発されたキットらしからぬ感じがします。

細部のパーツです。パーツ数は、開発された頃の他のキットと比べるとやや多めです。

初代キットとの一番の違いは、爆弾倉内部が再現されていることでしょう。レベルのキットとは違って、爆弾はちゃんと?別パーツになっています。

操縦席内部はかなりあっさりとした出来です。パイロットのフィギュアも何となく寝ぼけたモールドで、シャープさが感じられません。


デカールは2機分付いています。ただし、機体の塗装自体は両機ともあまり変わり映えしません。

プロペラ、主車輪の他、フラップが可動式になっています。この辺りは、60年代風の作りをしています。
初代キットの弱点だった細部表現、特に機体の下面のディティール(爆弾倉、脚柱など)は大幅に改善しています。外形的にも実機の雰囲気をよく捉えており、細かい事を言わなければ十分に合格点です。
ただ、表面の仕上げの古臭さ、ガタつく可動部など、キットの設計思想の古臭さみたいなものが感じられるところが、70年代末のキットとしてはマイナス点でしょう。また、パーツどおしの合いはやや悪く、組み立ては結構手間がかかります。
ハセガワが最新技術でキットを出した後となっては、ちょっと見劣りがするキットです。でも元々の素性はよいので、手を加えてやれば実機の持つ無骨さが十分に再現されると思います🐧