『北インド古典音楽』
井上憲司(sitar) Glen Kniebeiss(tabla)
お久しぶり北インド古典音楽。お久しぶりの2回ギャラリーでのお座敷演奏。
最近では合宿所の寝床と化していたこの空間(笑)、芝居小屋風ではございますがセッティングいたしました。
今回出来上がったCDは、井上さんとグレンさんのライブ録音で"夜のラーガ"。日が暮れかかった時間帯に演奏も始まりました。しっとりと長めのシタールソロから始まり、タブラも加わって徐々にどんどん盛り上がっていくという、独特の展開で1時間弱。その後短めの曲を、アンコールも含めて2曲。
初めてグレンさんとのコンビを聴かせいただき、タブラの個性が今までの古典と全く違うなぁ~と思いました。日本人とオーストラリア人との違いか、それとも世代の違いか(今まで知っているタブラ奏者の吉見さんや逆瀬川さんはグレンさんよりベテラン世代ですね)。
グレンさんのタブラは、力強い、アグレッシヴ。めっちゃ指が速い!!
お客様から、『You have crazy finger!!』という言葉が出るぐらい(笑)。
このコメントには一同思わず笑ってしまいましたが、それは的を得ていたからこそ。尋常じゃない速さでした。
北インド古典音楽を知っている人、興味がある人というのがまだまだ少ない分野ではありますが、熱心なファンの皆様はゆったりと続く即興演奏と名人技を、食い入るように聴かれていました。
それは誰が聴いても分かるほど。
まだ未体験な音楽ファンの皆様には、北インド古典音楽のレアな楽器と名人技、そして異国情緒たっぷりな世界を一度経験していただきたいです。