好きな女性ができたので別れてほしい……って
いきなり言われてもねぇ~。

困るわぁ~。

縋ればいいのか、潔く別れた方がいいのか。
 

 

 

 

1

◇ 夫の好きな女性


 夫から昨日好きな女性ができたから別れて欲しいと言われた。
 そんな私は40才、夫の正義は44才子無し夫婦。
 
 夫の希望で子供は作らなかった。

 好きな人ができたからってアンタ、40才にもなる古女房を
切り捨てるなんて、あんまりじゃないの。


 あなたはいいわよ、また新しい奥さんと二人の生活でしょ?

 あたしなんか子供もいないからひとりぼっちになるのよ、
どうしてくれんの。



 うううっ。
 悔しくて悲しくて昨日から泣いてる。


 仕事には来てるけど仕事にならない。
 でも職場ではお局だからいいの。


 仕事こんな時くらいできなくても、大丈夫。
 ……ンなわけねーだろ。



 ささっ、仕事頑張るのよ。
 自分にカツを入れる。


 はぁ~どうなるんだろう。



 付き合ってはいないらしい。
 
 ただ好きだからシングルになってアタックしたいらしい。
 なんと律儀な男。


 でもその律義さが私をこんなに苦しめるなんて、許さないって
言いたいけど私はそんなことを言われても夫のことが嫌いになれない。



 あれよ、離婚してもいいから……その女性と結婚してもいいから、
私とも付き合ってって言ったらどうかな? どうかな? どうかな?


 所謂私が愛人? きゃあ~なんて甘美な響き。


――――――――――――――――――――――――――――――――

あらすじ

 

大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、
離婚した。夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと
思ったから。

 ほんとうは別れたくなどなかった。

 この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
 どうしようもないことがあるのだ。

 自分で選択できないことがある。
 悲しいけれど……。
 






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