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さよなら、サヨナラ……大切な人

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◇花の気持ち

 クリスマスのお泊りの日、定期的に会えるような関係に
なりたいと相原から告白された。

 結婚を前提にお付き合いして下さいとは言われず、
最低でも週に一度くらいは会いたいのだと懇願された。

 彼が話した話の中には将来結婚したいという意志表示は
なかった。


 なので、おそらくこの関係に名前を付けるとすれば、
|ガールフレンド《友だち》の立ち位置ということなのだろう。

 ひとまず、相原のお気に入りの友人という立場を
受け入れることにしたのだった。





◇相原の気持ち



|前《さき》の派遣社員が二人共相馬に好意を寄せたものの、
恋に破れ辞めていったという曰く付きのポストに来た掛居花の
ことについて、相原は他の同僚たちと同じくらいには
気にして注目していた。


 そのような中で以前は芦田にみてもらっていた娘、凛の
夜間保育の担当が掛居に代わったことで、以前よりも身近で
接することができるようになり、徐々に徐々に掛居のことが
気になる存在になっていき。


 娘が切っ掛けで知り合えるチャンスに恵まれた相原は、
どんどん掛居を好きになっていくのだった。

 そして、とうとうクリスマスの夜……しかもなんと
掛居の家で彼女と同じベッドの中で自分の気持ちを
伝えたのだが、流石に子持ちで身体的に問題を抱えている
身では、条件の悪い自分を鑑みてみると、どうしても
この時結婚を考えていることなど言い出せなかったので
ある。



 姉の希望で凛を自分の子供にすると決めた時から、
一度は結婚を諦めた相原だったが、掛居とならしばらくの間
自分や凛と交流していく内に
自分の境遇を万に一つ理解してもらえるかもしれないと
思えるようになった。




 だがまだいうほど付き合いと言えるほどの付き合いを
重ねていない|現在《いま》、クリスマスの時点では
結婚の二文字は言い出せなかった。






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