86.☑

ルームツアー6

 ルームツアーはことのほか、皆に喜ばれて終わりを告げた。
 子供たちとの暮らしは一日中目が回る程の忙しさがある。

 神谷さんも私も? するべきことが山ほどある為、そう長くは
楽しい時間の余韻に浸っているわけにはいかなかった。

 日が暮れる前に、私は神谷さん親子を家《うち》まで送って行った。


             ・・・

 今日私は神谷さん家の事情ってヤツを新しく1つ知った。
 そっかぁ~、亡くなった奥さんとの結婚、反対されての結婚
だったンだぁ~。

 頼れる家族がいない中での奥さんの死は、辛いものがあるよねぇ。
 それで、彼が切羽詰まってネットのスレでいろいろと相談している
姿が腑に落ちた。


 あれから、いけないと思いつつ、それでもやっぱり気になって
あの某サイトの家庭版を私は覗いてるンだけど・・・。

 今のところ、その後の相談事は書き込まれていない。


 今日はルームツアーを開催して、その後も私と神谷さんは
子供たちの世話でわちゃわちゃして夜を迎えた。


 一度、聞いてみるかっ!


          ・・・

   ルームツアーの2日後・・。

 子供たちをお昼寝させた後、私と神谷さんとで手分けして
昼食の片づけをした。

 一通り片付いたところで大人のティータイムを楽しむことに。


 86-2.☑


  今まで二人っきりのティータイムなんてしたことないんだけども。

 お茶したことはあっても、いつも大体ちびーズがいてわちゃわちゃ
してる中、会話といえば実用的な内容ばかり。


 子供たちのお布団干してますから、2~3時間したら取り込んでおいて
くださいね、とか・・とかとか。


 今回は目的があってのティータイムなのだ。 うししっ。
 いや、ここは、浮かれていいところじゃないわよ、香。


 「香さん? どうしたんですか? 何かいいことでもあったんですか? 」


 「へっ? 何言っちゃってるんですか? 私は離婚したばかりで傷心を抱える身
無神経な事言わないでくださいっ」ナンチャッテ


 「おぉぅ、すっ、すみません」冷や汗😅

 「ナンチャッテ、冗談ですってばぁ~」


 「いやぁ~、すびばせんっ」ヘイシンテイトウ~


 「こちらこそ、ごめんなさい。しようもない返ししちゃって🙇」

 「・・・」

 やばいっ、神谷さんがマジ反省してしまってるじゃないのよ~。


 
 「えっと、、。ところで神谷さん、いつもバタバタしていて落ち着いて
お話する機会もなかったですが、今何か悩み事とか困ってること、なんて
ないですか? 」


「はぁ、いやまぁ・・」


 「私は子育ては経験ありませんし、お役に立てるかどうかも分かりませんし
だから、お話聞くだけで終わっちゃうかもしれませんが、よかったら話
聞かせてください」

 


 
 よろしければポチ、宜しくお願いいたします。

       書く励みになります。       

 

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ