「ダンブッラの黄金寺院」観光。
とにかくものすごい迫力の門構えに、まず圧倒される。
中は資料館ということだが、あえて入らなかった。なんだか食べられちゃう、みたいな。
階段を登って行く。シギリヤロックでの筋肉痛が若干きはじめているところに、またこの登山。スパルタ観光。
スリランカって本当に自然が多いんだなぁ。遺跡のまわりは山とジャングルに囲まれている。
石窟寺院のある山頂に到着。
まるで建物の上に後から岩の塊が乗っかったような、とても不思議な光景。
一体どうやって建設したらこうなるのか。
第1窟の中に入ると、全長14mの巨大な涅槃仏がきゅうくつそうに横たわっていた。あまりに空間にみっちり入りすぎていてカメラのフレームに全身がおさまらない。一体どうやって中に入れたのかと不思議に思っていたが、なるほど、石窟内の岩から彫り起こしたものらしい。全身が金色で、なぜか足の裏だけ真っ赤に塗られていた。
この仏の足の裏を赤く塗るというのはスリランカならではの特徴。シンハラ王朝の王がインドからスリランカに渡って来た際、踏みしめたスリランカの大地が余りに熱かったため、足の裏が赤く染まったということに由来しているのだとか。お労しや…。
ヴィシュヌ寺院。なぜヒンドゥー教の神様がここに?と思っていたら、どうやらダンブッラの石窟はヴィシュヌの神通力によってできたと伝えられているため、ここに奉られているということらしい。
部屋のように分かれた一つ一つの石窟をくぐる度、仏像が迎えてくれる。
次々と増築されていく石窟寺院の中でメインとなるのがここ、マハー・ラージャ・ヴィハーラ(偉大なる王の寺院)。60体もの仏像が奉られている。石窟の天井は極彩色の仏画で埋め尽くされていた。
ここが石窟の中だということに驚く。
大蛇の傘を纏うブッダ。『聖☆おにいさん』のムチリンダ君を思い出した。
「ダンブッラ」とは、水の湧き出る岩という意味。この石窟の天井から滴り落ちる水は神聖なものとされ、壷に溜められて儀式などにのみ使われる。決して涸れることはないらしい。
奥に行くに従って天井が低くなっていく。暗闇に近い石窟内に浮かび上がるおびただしい数の仏像たち。穏やかな表情なので、不思議と全く不気味に感じなかった。
波打つ天井にもびっしりと模様が描かれている。薄明かりでもわかる程にそれらは極彩色。
下山途中に見つけたサボテンには、絵馬のように文字がたくさん刻まれていた。
黄金仏像の見つめる先に、ジャングルの海原を隔ててシギリアロックが霞んで見える。
メインの観光を終え、車でキャンディへ移動。途中スパイスガーデンへ立ち寄った。スリランカで大切にされているアーユルヴェーダの精神と、その秘訣である植物について学ぶ。
スパイスに詳しいスタッフがガーデン内を案内してくれた。頭痛が楽になるハーブや脱毛効果のあるクリームを試しながら、原料になる植物の生育を観察していく。
カカオの実がなっているところ。チョコレートの原料として身近な存在なのに、こうやって実がなっている様子は初めて見た。
パイナップルも、こんな風に生っているなんて知らなかった。
シナモンは香りを一層豊かに感じられた。
見たことの無いこの不思議な実はなんとナツメグ。カレーに入れたりして普段から重宝しているスパイスだが、日本では粉の状態でしか見たことがなかった。見慣れているナツメグの姿は種子を乾燥させて砕いたもの。種を包むように張りついている赤い仮種皮も、アーユルヴェーダの大事な薬らしい。様々な自然植物が漢方のように、西洋医学の代替手段として使われている。
レクチャーを受けながらスパイスガーデンをまわったあとは、オイルマッサージタイム♪気に入ったアーユルヴェーダ製品をお買い上げ。
今夜はキャンディの丘の上のホテルで一泊。実はスパイスガーデンでマッサージを受けた際、ネックレスを外したまま忘れてきてしまった。ホテルに着いてからなくなったことに気づき、心配で眠れない一夜を過ごした。フロントの男の子たちに状況を説明すると、ひどく同情してくれた。英語もろくにできない私のジェスチャーまじりのルー語を理解し、心から心配そうな表情で励ましてくれた。一夜明け、ガイドさんのお友達がそのネックレスをわざわざ私たちのいる隣町キャンディまで届けてくれた。それは海外において奇跡に近いということを知っている。落とし物を交番に届けるのが常識だなんて日本くらいだ。届けてくれた人に直接お礼を言いたかったのに、ネックレスだけ届けてすぐに立ち去ってしまったらしい。とても大切なものだったので、心から善意に感謝した。
次回へつづく…







































