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What a Wonderful World

大きな世界に小さな自分を置いてみる。

【1日目】現地時刻20:30ベトナムに上陸。ハノイの気候は雨。着陸態勢に入る飛行機の中で、まるで「龍の巣」みたいな、大きな黒い積乱雲を見た。雷鳴は聞こえないものの、自然の脅威を感じさせる力強いフラッシュが時折夜空を照らした。

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ハノイ空港に到着すると、ツアー会社のプレートを持ったガイドさんが私たちを出迎えてくれた。しかしよく見ると、周りにいるのはoyaji、oyaji、oyaji!oyajiだらけ!!いったいこれは…ベトナムって女子旅で脚光を浴びてるんじゃなかったっけ??あまりのoyaji率の高さに一瞬頭が真っ白になったものの、美味しいブンチャーの店を教えてくれたりとなかなかベトナム通のoyajiたちらしい。楽しい旅仲間と共にバスに乗り込んだ。ホテルまでの移動中、ガイドさんに換金してもらい(レート/1円=166ドン)、気になる明日の天気予報を聞いた。今日は雨が降ったので26度とかなり涼しい方だが、明日はとっても暑くなり35度を上回る予想らしい。

ホテルにチェックインすると既に21:00を回っていた。部屋に荷物を投げ入れ、遅めの夕食と散策へ出かけた。

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待ちに待った雨は気化熱を生み比較的涼しくなるようで、路上には何をするでもなく店先に腰掛けるベトナム人たちが大勢たむろしていた。

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フロントの子にオススメのフォーの店を聞いたので案内通り道を進んでいると、突然頭上で火花が飛び散った。真っ暗で何も見えなくなり、一瞬何が起こったのかわからなかったが、どうやら街路樹づたいにぶら下がった何本もの電線がスパークしたらしい。しかも私たちの頭上で!傘を差していたおかげで命びろいした。暗闇で、ベトナム人たちの目だけが妖しく光っていた。

iPhoneの懐中電灯で足元を照らしどうにかしてお店の前まで行ったのだが、やはり他の店と同様停電につき閉店だった。仕方なく一旦ホテルに戻るとホテルも真っ暗。この通り一帯が停電らしい。別の店を紹介してもらい、そこでようやくベトナム初のフォーにありつけた。レモングラスやパクチーなど数種類の香草とマッチしたあっさり出汁。ニュクナムを入れるとさらに旨味が増す。ここの気候にすごくあった食べ物だと思った。

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ホテルへ戻るとまだ停電。涼しいフロントのソファでしばらくフロントボーイと雑談。30分経っても復旧の目処が立たないので、仕方なく部屋へ戻った。誰も悪くないので諦めるしかない。こんな夜中に、街路樹に束でぶら下がっているような電線の復旧作業なんて誰もしてくれないだろうなぁ、と暑い部屋の中で思った。非常灯もなく真っ暗闇なので、iPadとiPhoneの懐中電灯を駆使してなんとかシャワーを浴びた。

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スーッとするマッサージジェルでクールダウンして、汗をかかないようになるべくじっとベットに横たわること30分。充電もできないので次第に不安になりかけた頃…突然パチッと音がしてクーラーが唸りはじめると同時に部屋の明かりがついた!時刻は0:56。夜中にもかかわらず歓喜の声をあげてしまった。

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電気ってありがたい。「ベトナム人は働かない」と決めつけて悪かった。本当にありがとう、電気工事の人!カメラやiPhone、予備充電器などを充電開始。これで安心して就寝。


【2日目】朝ご飯はバイキング。

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ホテルを一歩出ると目の前に電線の束が。昨夜のスパークが思い出される。複数の電線がむき出し状態で入り乱れているので、まずスパーク箇所を探し当てるだけでも時間がかかりそうだ。まして夜中なら、そりゃ長時間停電にもなるわと思ってしまった。

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ツアーバスの中では昨夜の停電事件の話題で大騒ぎ。日本人はこういうトラブルに慣れていないので、「暗闇に閉じ込められた!」「ホテルを変えろ!」と非難囂々。お部屋はカードキータイプで内側からは問題なく開くはずなのだが、突然の暗闇にoyajiたちも相当テンパってしまったのだろう。あのホテルが悪いワケじゃないんだけどな、と思いながらクレームの嵐に耳を傾けていたが、逆に私は真夜中なのによく復旧したな、と感心してしまっていた。
ベトナムの洗礼「停電」を海外で初体験。ライフラインがなくなることの不安を実感した。次回訪れる際はクールスプレー、うちわ、ミニ懐中電灯などを持参しよう。それに、iPhoneに頼りきらないよう目覚まし機能のついたトラベルクロックもあると便利だ。ホテルには何故か大抵時計がないもの、とメモしておいた。毎回旅行メモは次の旅で役に立つ。

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小雨がつづく道中、「東の空が明るいからハロン湾はきっと晴れています」とガイドさんが不安を和らげてくれた。7月になると毎週台風が来てクルーズ船が出航できないらしい。まっすぐな一本道をハロン湾目指して進む。

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車窓には延々と田んぼが広がっていた。「米=安いもの」と思われている程、ベトナムではたくさんお米が収穫される。田んぼの中には笹傘をかぶって働く女の人や水牛と、見慣れない石の塊がたくさんあった。それは意外にも「お墓」だった。ベトナム人の80%が仏教徒で、死んだら働くところに還りたいとお墓を田んぼの中に作るのだと教えてもらった。

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ベトナムの国花である蓮。「蓮茶」として親しまれ、たくさん収穫されている。

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小学校もあった。夏は猛暑になり授業ができないので、2ヶ月間の長い夏休みになるという。そのかわり、冬休みがない。

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他にもバスからはいろんな景色を見ることができた。真横を走るバイクの人々は皆、可愛いマスクを着けている。日本では使い捨てが基本だが、ベトナムのようなバイク社会ではマスクもファッションの一部になっているみたいだった。

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ベトナム人は傘をささない。笹傘や兵士のヘルメットを頭に乗っけている。

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やたら壷屋が多い。雨だろうがお構いなしに、ずらっと色んなサイズの壷が店先に並べられている。

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建ち並ぶ家々も特徴があって面白い。異常に細く縦に長い。車道からはわからないが、奥行きがあって風が通りやすいらしい。3、4階建てがほとんどで、3世帯の大家族が一緒に生活している。

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フランス植民地時代の影響で西洋風のベランダを備えた、色とりどりの可愛らしいノッポハウス。ベトナムでは水道水が飲めないため、大きな貯水タンクを屋上に備え付けている家も多い。

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ほぼ水没してしまっている道路を泳ぐように渡る。

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お土産売り場にてトイレ休憩。どれも割高なので何も買うものはナシ。

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実際にかぶってみるとこの笹傘、意外に軽い。雨が降れば傘となり、晴れたらツバ広帽よろしく日差しをしっかり遮ってくれるスグレモノ。

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車窓の景色が徐々に変わってきた。雨はあがり、奇岩が目立つように。

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太古の昔、龍が降りたとされるハロン湾は、石灰岩が生み出す山々が無数に連なっている。

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クルーズ船へ乗り込み、いざ出航!

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世界遺産ハロン湾クルーズ!

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クルーズ船は貸し切りで、存分にはしゃぐ私たち。新鮮なシーフード料理を楽しみながら、見たことの無い景色に目を奪われる。

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浮きをつけた家屋で生活する人々が住む「水上村」に近づくと、2隻の船が私たちのクルーズ船に接近してきた。笹傘をかぶった商人が船の窓から顔を出してバナナを売り込む。とれたての魚介類即売会も始まった。魚、蛤、シャコなど、新鮮なのが一目でわかるものばかり。

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こんなに大きなシャコは見たことがなかったのでその場でシェフに調理してもらった。ちょっとした贅沢。味付けは何もいらなかった。

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双眼鏡は毎度旅の必須アイテム。

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2羽の鶏が愛をささやいているように見えるため、「ラブ・アイランド」と呼ばれる奇石。

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いくつもの島々が浮かぶ湾内をくぐり抜けるようにしばらく進むと、少し大きな島らしき場所に船が寄せられた。バイチャイ港に帰着。鍾乳洞があるらしい。「寒いですよね?上着持っていった方がいいかな…」とガイドさんに聞くと、「石灰岩でできた鍾乳洞だから全然寒くないし、そこまで行くのにかなり山道を登るから、荷物をできるだけ置いてハンカチなどを持っていったほうがいいですよ」とアドバイスしてくれた。

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少し山登り。

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「ティエン・クン鍾乳洞」は、まるで芸術作品のような空間だった。

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緑深く覆われたこんなところに、秘宝のような空間が隠れているなんて!まるでインディジョーンズみたい。

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船に戻り、帰港。

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ダナンへ向かうため空港へ。ハロン湾クルーズで一緒にはしゃいだツアー仲間の子たちとフォーを食べた。チキンとポークのフォーは、ガラムマサラみたいな独特の香辛料や塩胡椒などが効いていて絶品だった。5万ドン(2015年6月現在のレートでおよそ¥300程度)だから、かなりお手頃価格。

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21:45ダナン着。都会で若者の街という印象をうける。8年前は何も無かった土地だが、発展を遂げ今ではホーチミン、ハノイに次いで、国内3番目の大都市となった。夜も遅いのでさくっと夕飯をすませ、ホテルへin。

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次回へつづく…