今年のブラックフライデー&サイバーマンデーも、出だしこそやや地味に感じられたものの例年以上に過激な内容だったと思います。今回はお金をなるべく使わないようにしようと心に決めていたはずなのに、結局いろいろと買ってしまったのでした。
来年のために、ツイッターでフォローしている聡明な方の名言を自分への言い聞かせだと思ってメモしておきます:
"セールの時期に心に留めておきたいこと、それは「買わないのが一番安い」ということ"
今回のセールで買ったのは、まずStudio One Professionalクロスグレード。現在のメインのDAWはDigital Performer 8とLogic Xで、過去にはVision, Pro Tools, Cubaseも使ってきました。Studio Oneは主にミックス&マスタリング用に考えています。
それ以外に、SoundToys EchoBoy、Soundiron Mercury Boys Choir、soniccouture Skiddaw Stones、Art Vista Virtual Grand Piano 2と以前から気になっていたけど後一歩踏み出せなかったプラグインと音源を買ってしまいました。セールにおいて一番手を出しちゃいけないパターンですが、それぞれ品質は素晴らしく満足しています。本当はずっと狙っているものが安くなった時だけ買うのが賢いのでしょうけどね。
年末のセールではありませんが、Spitfireの新製品Hans Zimmer Percussion01とRicotti Marimbaもイントロセール中に購入しました。また使い込んでから改めてレビューを書きますが、第1印象はずば抜けて良いです。
さて前回のブログを書いた直後に大きな発表がありました。
まずBerlin WoodwindsなどをリリースしているOrchestral Toolsから一気に13もの音源が発表になりました。
http://www.orchestraltools.com/observatory/index.html
単独の発表では最大規模ではないでしょうか。これらの素晴らしいところは、ソロ音源を除いて全て同じ空間で録音されていることとメインライブラリーと追加音源という形を取っているので、例えばセクションのストリングスは間に合っているけどソロストリングスは欲しいなどニーズに合わせて必要なものだけ購入できることです。欠点としては、競合メーカーの製品と比べると恐らく割高になることでしょうか。
Orchestral ToolsのBerlin Stringsのメインライブラリは8-6-5-5-4という中編成。プロデューサーのHendrikによれば細やかなニュアンスが失われることなく、同時にフルストリングスの厚みも得られる大きさを選んだということです。私も音源の編成としては最も魅力を感じます。演奏するときの速度などから自動的に異なるレガートのスタイルを選ぶプログラムなど独自の哲学によって作られているようです。
メインライブラリが今月中に発売、追加音源として(特殊な?)ボーイングによる奏法を集めたパッケージが2種、コンマスや各セクションリーダーとしてアンサンブルと一緒に演奏させるためのFirst Chairsと協奏曲の技巧的なソリストのようにアンサンブルから独立して演奏させるためのSoloistsの2種のソロ音源とエフェクト集がリリースされます。
個人的には、今使っているストリングス音源に特別不満は感じていないので、未だ理想の音源がみつかっていない金管楽器に期待しています。Berlin BrassがBerlin Woodwindsと同じコンセプトなら、各楽器において複数奏者を収録していると予想できるので期待できます。私の仕事ではトランペット、ホルン、トロンボーンを各4パート書くのが基本型なので、4人ずつ収録されていれば感激です。(すでにViennaから4人ずつのDimension Brassが出ていますけどね)
またSpitfireからも来年の3月ぐらいまでにMuralという大編成のストリングス音源をリリースするという発表がありました。Sableが4-3-3-3-3という小編成なのに対してMuralは16-14-12-10-8という16型です。Solo Stringsもアップデートが予定されているので、合わせると様々なストリングスのニーズに答えられそうです。
こういった音源情報は英語のサイトや英語のフォーラムにしかないことが多いので、今後も時々これからリリースされる音源の情報も書いていきたいと思います。