「やる気が出たら勉強する」
なんて思っていると、勉強をする前に受験が終わってしまうかもしれません。
実は、人の脳は「やる気が出てから行動する」ようにはできていないそうです。むしろ逆で、「行動を始めるから、やる気が出る」。これを心理学では「作業興奮(さぎょうこうふん)」といいます。
たとえば、机に座ってテキストを開く、シャーペンを手に取る、問題集の最初の1問だけ解いてみる。たったそれだけで、脳のスイッチが入ります。最初の5分をがんばると、自然と「もう少しやろうかな」と思えてくる。ほんの少しのきっかけで、気持ちは変わっていくものです。
やる気が出ないときは、「完璧にやらなきゃ…」と思いすぎていることが多いです。だから、ハードルを思いきって下げてみましょう。英単語を3個だけ書く、ワークの1ページだけ見る、ノートをとりあえず開く。どんなに小さな行動でも構いません。はじめることに意味があります。
勉強もスポーツも同じで、始めなければやる気は出てきません。
だから、「なんかやる気が出ないな…」と感じたら、とりあえずテキストを開いてシャーペンを手に持ってみてください。
そうすれば、いつのまにか集中している自分に気づくはずです。