いろんな塾の広告を見ていると、
「最上位クラス」とか「最難関校受験」や「選抜特訓コース」
などの言葉を目にすることがあります。
特に、都心の有名塾というより、少し地方の中堅規模の塾ほど、そうした打ち出し方を強くする傾向があるようにも感じます。
もちろん、ハイレベルな環境で勉強すること自体は悪いことではないと思います。
実際、それによって大きく成長する生徒もたくさんいるのでしょう。
ただ、少し前に、こんな新聞記事を読みました。
幼少期から特定分野だけを徹底的に鍛えた人よりも、スポーツや芸術、別分野の経験など、幅広いことに取り組んできた人の方が、長い目で見ると大きく伸びるケースが多い、という内容でした。
小さい頃にトップクラスだった人が、そのまま大人になってもトップでいることは少ないそうです。
逆に、子どもの頃はそこまで目立たなかった人が、あとから大きく伸びることのほうが多いとのことでした。
そして、そういう人は、一つのことだけで無く、いろんなことをした経験を持っているようです。
これを読んでいて、
「伸び代」
という言葉を改めて考えさせられました。
小中学生の時期は、勉強だけでなく、人として大きく成長する時期でもあります。
スポーツでも、音楽でも、読書でも、友達との時間でもいい。
何かに夢中になったり、いろんな世界に興味を持ち、経験したことが、あとから人を大きく成長させることもあるのだろうと思います。
もちろん、机の上で勉強することは大切です。
でも、小中学生の時期から、生活の時間のほとんどを受験勉強に費やしてしまうことには、かなり怖さも感じます。
結局のところ、長い目で見たときに人を伸ばすのは、早く仕上げることではないのだと思います。
ある先輩からこんな話を聞いたことを思い出しました。
十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人というでしょ。
人の成長は、そんなに単純なものではないよ。
