お子さんが、小さいころは勉強が得意だったのに…と感じることはありませんか?
漢字や計算、県名・県庁所在地、英単語などの暗記はできても、学年が上がるにつれて、国語の文章読解や算数・数学の図形の問題が苦手になったり、理科では生物分野は大丈夫でも物理や化学が難しくなる…そんなお子さんは少なくありません。
小さいころから「覚える勉強」だけを続けていると、やがて壁にぶつかり、成績の伸びが止まってしまうことがあります。そこで大切になるのが、「考える勉強」です。頭を使って考えることで、問題の意味や物事の仕組みを理解したり、自分なりに解き方を工夫する力が身につきます。こうして、学び続けるための土台がしっかり築かれていきます。もちろん、暗記を全くしなくてよいというわけではありません。
たとえば小学校の算数では計算や掛け算九九、中学校の数学ではさまざまな定理や公式を覚えますが、これらはあくまで問題を解くための道具にすぎません。本当の学びは、その道具を使って考え、解いていくことにあります。
高校受験(特に公立高校入試レベル)までは、暗記中心の勉強だけでも乗り切れてしまうことがあります。しかし、地元のトップ高校に進学したとしても、その後の大学進学で思うように伸びないお子さんは、小中学生のときに「考える勉強」が十分にできていなかった可能性があります。
小学生・中学生のうちから「考える力」を意識することが、将来の伸びを支える大切な土台作りになります。一夜漬けやテスト直前だけの頑張りに頼るのではなく、日々、頭を使う学習をする習慣を身につけることが大切です。