刺繍とソーイングの専門家、
まにあ~なの千葉恵です。
武蔵小金井で手刺繍教室・洋裁教室・パターンメーキング教室(オンラインレッスン)をしています。
先日メルマガで書いたら、とっても反応の良かった記事なのでこちらでもシェアします。
知ることとわかることって、違いますね。
特に、体を使って何かをするこのに関しては、実際にやってみないと全くモノにはなりません。
ヨガの教えの中にも「1%の理論と99%の実践」という言葉があります。
私のところにはたくさんの生徒さんが、技術を求めてやってきますが、
一度レッスンを受けただけでそのまま分かった気になってしまう人がたくさんいます。
でも実際には、繰り返しやってみて、壁にぶつかって、さらにもっと練習して、やっと自分のものになっていくのではないでしょうか?
料理のレシピを手に入れたらおいしい料理が作れるようになりますか?
ステキなピアノ曲の楽譜を手に入れたら、演奏できますか?
刺繍でも洋裁でもパターンメーキングでも、一度習っただけでは絶対に身に付きません。
いいですか?
絶対に!です。
なんとなく次から次へと新しい先生を見つけて渡り歩いていく生徒さんたちもいます。
今は先生方もSNSで発信しているので、先生を見つけやすい時代です。
でもフラフラと渡り歩いていたら、いつまでも「知っている」レベルから出ることはありません。
次の先生を探すのは、先に習った先生のやり方をマスターして、卒業してからでも遅くはありませんね。
春から習い事を始めようという方もいらっしゃるでしょう。
習うなら、「知る」にとどまらず、「わかる」ところまで徹してください。
でないと、時間もお金も無駄になります。
繰り返し、繰り返し、実践する人のみが「わかる」ようになるのです。
そしてさらにその先には「悟る」という領域があります。
そこまでいったら、「教える」立場になれるのではないでしょうか?
先日、縫製技能士の国家資格をもつ洋裁教室の先生のアトリエを訪問させていただきました。
同業者とはいえ、私など足元にも及ばない素晴らしい方で、技術もさることながら、とってもオープンマインド!
なんといっても「教えるのが好き!!!」というのがあふれ出るような方でした。
技術があっても教えるのが苦手な方はたくさんいらっしゃいます。
それは人それぞれの気質なので、その方が悪いわけではありません。
逆に、技術的には???という方の中に、「教えるのが好き!」という方もいらっしゃいます。
ドレメの教員をしていたころ、学生たちは私や助手の先生に質問せず、同級生に頼る人が少なからずいます。
こんなこと聞いたら怒られるかな、とか、先生コワいな、とか思われていたのでしょう。
そう思わせてしまった私が行けないのですが(反省)
いやいや、勝手に思ってしまってるんですけど。
そして、たいていそういう学生に教えているのは、デキル子ではないんですね。
人当たりが良くて、世話好きな子。
だから、教えている内容が合っているとは限りません。
「おいおい、ちょっと待ってよ!」
と言いたくなることもしばしば。
教えている学生は「ちょっと待って」と注意されてもぽかんとしていることがほとんどです。
正しい内容を伝えると、初めてハッ気付くかんじでした。
悪気はないんですね。
親切な人ですから。
これって、今のYouTubeなどの動画にも当てはまると思います。
YouTubeは玉石混合、とずっと言ってますが、信じている人はたくさんいますね。
教えたい人が正しいかどうかなど考えることもなく、ただ、教える。
だから専門家から見たら、本当にいい加減な内容のものがいっぱいです。
でも自分の専門分野なら、間違いに気づくかもしれませんが、
私も洋裁や刺繍以外のことだったら、何となくわかりやすく説明していることを信じてしまうかも。
教えるのが好きな人は、世の中にたくさんいる。
この事実は変えられないし、教えるのが好きな人は人の役に立ちたいという気持ちがあるので責めるわけにもいきません。
なので、YouTubeを見て何かの方法を知りたいという人は、配信している人がどういう人なのかをきちんと知ってから検証するべきでしょうね。
私もお役立ち情報をこうして送っているので、教えるのが好きな人のひとりなんでしょう。
でも教える以上、知っていることを教えるのではなく、本当にわかっていることを教えたいと思っています。
もしあなたが「教えるのが好きな人」ならば、わかっているのか、そしてさらに学んで向上し続けたいと思っているのかを自分にきいてみてくださいね。
私が知っている素晴らしい先生方は、みなさん常に学んでいます。
学びにゴールはないことを知っているからです。
ひとつの道を究めても、違う角度からみると景色が違うことも知っているからです。
初心者に教えるからと言って、ちょっと知っていることを教えればいい、
というのはマウンティングだと思います。
起業塾などでは、教える内容に自信がない人にも
「初心者に教えるなら問題ない」なんてアドバイスしているのをよく見かけます。
「ベテランの先生から教わるよりも親しみやすくていい。」なんて。
6年生が1年生に勉強を教えるのとはわけが違う。
仕事として授業料をいただくなら、堂々と名乗れるくらいの専門知識が必要でしょう。
以前まにあ~なに来ていた「初心者向けの洋裁教室の講師」を名乗る数名のグループは、
集まると話題になるのが
「自分より洋裁の腕が上の人が来てしまったらどうしよう」
だったと言っていました。
専門学校は出ていても、洋裁の実務経験のない人たちでした。
そんな不安を打ち消したくて、まにあ~なに来ていたのだと思います。
学びにゴールはないので、どの時点から教えてもいいと思いますが、
せめて「わかって」から教えたいものですね。
今日のHAEDはここまで。
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