○と、その前にそもそも日本で認められている遺伝子組み換え作物↓
〈トンプソンさんの記事より以下が重要ポイント❗️〉
1)遺伝子組み換え
→ そのまま「5~100%遺伝子組み換え」の意味
2)遺伝子組み換え不分別
→ おそらく上と同じく「遺伝子組み換え」でしょう
3)分別生産流通管理済み
→ 基本遺伝子組み換えでないが、5%以下の混入はあるかも
4)遺伝子組み換えでない
→ その通り0%
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2.日本での商業的栽培は禁止されているのですか?
現在日本で利用されている遺伝子組み換え(GM)作物に関しては、カルタヘナ法(正式名称:遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律)に基づいて環境影響評価が終了しており、日本へ輸入した場合、国内で栽培した場合それぞれに関して、生物多様性に悪影響を及ぼさないことが認められ、輸入や国内商業栽培に関する認可が出ています。2011年12月1日時点で、71件のGM作物の国内商業栽培の認可が出ています。なお北海道など、自治体の条例等で商業栽培を行う場合には申請を義務付けるなどの独自規制を設けているところがあります。ー もうすぐ『遺伝子組み換え食品』の表示が変わります ー
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最近、納豆などの食品のラベルに『大豆(分別生産流通管理済み)』と表示された商品を見ることはありませんか?
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しかし、「分別生産流通管理済み」というのが一体何の意味なのか、分かっている人はほとんどいないのではないでしょうか?
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実は、「遺伝子組み換え(疑い)食品」に関して、この2023年4月1日から、ルールがより厳しくなることで、徐々にこのような表示に変わってきているのです。
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今まで、例えば納豆に「遺伝子組み換えでない」と書いてあっても、日本の場合は「重量で5%以下の混入であれば」遺伝子組み換え大豆が混じっていても、「遺伝子組み換えでない」と表示することが出来ました。(法の抜け穴!)
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それが、今後は、5%以下で混入されている可能性がある場合は、「分別生産流通管理済み」という、一見何のこっちゃらホイ、的な表示がされるようになります(^^;
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そして、「遺伝子組み換えでない」と書いてある表示は、本当に!100%遺伝子組み換えでない大豆を使った、という意味になります。まあ、これが本来、当たり前っちゃ当たり前なんですがね💧
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ですから、今後は以下のような表示が見られるようになります。
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以下の表示の遺伝子組み換え使用率は・・
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1)遺伝子組み換え → そのまま「5~100%遺伝子組み換え」の意味
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2)遺伝子組み換え不分別 → おそらく上と同じく「遺伝子組み換え」でしょう
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3)分別生産流通管理済み → 基本遺伝子組み換えでないが、5%以下の混入はあるかも
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4)遺伝子組み換えでない → その通り0%
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5)非遺伝子組み換え → これもその通り0%
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ややこしいですね~。。 新ルールになっても、本当のところを理解している人がどれほどいるのかと思いますが😓 あ、ここで勉強している人は大丈夫です👍
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ちなみに、日本で使用している大豆は、94%を輸入に頼っていて、国産大豆はわずか6%です。そして、輸入国の内訳は、アメリカ7割、ブラジル1.5割、カナダが1割で、これら各国のGMO大豆の割合は、というと、アメリカが94%GMO大豆、ブラジルにおいては97%😓、カナダは70%前後、ということですので、消費者の顔の見えない他国に売りさばいちまえ!という大量生産大豆は、ほぼGMO大豆だと思っていいでしょう(;^_^A
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そして、日本では遺伝子組み換え食品は国内生産してはいけないことになっているので、安い大豆が欲しいと思えば、海外から輸入せざるを得ません。ですから、家畜の飼料や、犬猫のペットフードの大豆、コーン、加工食品の原材料、ファーストフード店の使う原材料(揚げ油など)は、間違いなく遺伝子組み換えと思っていいでしょう。
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そして、遺伝子組み換え作物にはその旨を表示する義務があります。しかし、遺伝子組み換えでない作物は、「任意表示」といって、書いても書かなくてもいいのですが、こちらはそれが商品のアピールポイントになるので、逆に義務表示か、というぐらい必ず書いていますね(笑)
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もっとも、義務表示の方も、原材料の3位以下(または全重量の5%以下)だと遺伝子組み換え作物を使っていても表示しなくていい、とか、醤油、油など、組み替えられたDNAやたんぱく質が検査で検出されなければ表示しなくていい、など、ザルなところはいろいろとあります(;´Д`)
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ここで、基本にかえって、そもそもなぜ遺伝子組み換え食品はこんなにやり玉にあげられるのか?と言えば、それは、除草剤に耐えられるように、とか、食べたら虫が死ぬように(植物の細胞に殺虫剤を組み込む)、など、直接的・間接的に毒がかかっているからです。
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農業をやっている人は分かると思いますが、オーガニック農業で一番しんどいのは除草、または害虫から作物を守ることです。それらを手作業でやるとなると、アメリカのような広大な農地、または日本のまあまあ広い農地ではとてつもなく骨が折れて、人件費もかかります。。となると、ばーっと除草剤、殺虫剤を撒くのが効率的、しかしそれだと農作物自体も枯れてしまう・・・そこで、遺伝子を組み替えて、除草剤をどっさりかけても枯れない、または殺虫剤入りの農作物、など「農家に大助かりな」作物がどんどん広まったのです。「農家の手間が省ける = その分安く売れる → 食品メーカーもうれしい」という構図で、このようなGMO食品の溢れる世の中になったのですね(;´Д`) まあ、その気持ちはわからないでもないですが・・知らずに食べされられる側になると、ね😓
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さて、国内では遺伝子組み換え作物をつくることは認められていない、と言いましたが、いわゆる「ゲノム編集」作物はつくれます。「ゲノム編集」とは、元々ある特定のDNAを切る、という意味で、遺伝子組み換え作物が他の生物から「ある習性のDNAを入れる」という足し算であるのに対し、ゲノム編集は引き算に当たります。
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元々ある遺伝子を切るだけだから、自然界でも起こりうるし、従来の品種改良と変わらないよね、ということで、これは表示義務も安全審査も必要ない、ということになっています。
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そこで、養殖しても共食いしない(穏やかな性質の)「サバ」、血圧を下げる成分GABAが多い「トマト」、アレルギー成分が少ない「タマゴ」、身の量が多い「真鯛」など、ゲノム編集食品の製造・販売が2019年10月から解禁され、次々と市場に送り出されています。
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ゲノム編集は比較的安全とされていますが、それでも「オフターゲット」というリスクはあると言われています。
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「オフターゲット」とは、狙った遺伝子を切るはずのハサミが、誤って別の遺伝子を切ってしまうことです。
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例えばジャガイモでは、皮が緑色になってくると、あ、ソラニン(猛毒)が増えている意味だから、食べないでおこう、と思えますが、ゲノム編集のオフターゲットで、緑色にならないでソラニンが増えていたとしたら、しかも苦くないとしたら・・人間や動物は気づかずに食べてしまいますよね。 こういうリスクです。
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さて、あなたはゲノム編集食品は気にせず食べますか? それとも様子を見ますか?
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ともあれ、売られている食品を買う時には、これからも注意して表示を見ていった方が良さそうですね。
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