これらを読むとますます、菜食の大切さ、菜食の底知れぬ可能性が見えてくると思います✨


そして、日本人には菜食が合っていると言うことがわかると思います😃




○『腐』という字





​人間が食べた食物は胃の胃酸で溶かされた後、長い小腸で炭水化物と脂質とその他の栄養素に分離されます。その後アミノ酸が合成され肝臓に送られて、アミノ酸は血液を通じて体中に配給され、タンパク質の人体を作ります。肉のたんぱく質を食べても同じ消化工程です。何を食べてもタンパク質には消化されません。動物性タンパク質は構造が複雑で、消化が最も難しい栄養素なのです。通常の食べ物(果物除く)が胃、腸全体を通過する時間は(最低で18時間、平均25~30時間かかります。

しかし➡ 肉が消化・吸収・排泄する迄にかかる時間とエネルギーは通常の➡ 倍以上です。腸内の温度は約38度ですから、その中に50~60時間も放置されたら腐るのは当たり前です。そして腐った動物性タンパク質は腸内で発がん性物質に変身します。 特に日本人は欧米人より腸が長く、動物性食は消化されにくく滞在時間も長いため腐敗が早く、人体の構造的にも合わないようです。また人間は肉食動物のような殺傷能力(爪や牙など)を持ち合わせていません。人間の手足は植物を採取する機能になっています。


(人間が肉食を止めれば、一年に600億の動物の命を救う事がでるのです)




○昔の日本人のスタミナ



​斉藤一治

明治初期に来日したドイツ人医師のエルヴィン・フォン・ベルツ博士が書き残した日本の人力車夫のお話。


ベルツ博士が東京から日光に旅行した際の出来事です。

一回目の旅は、馬を六回乗り換えて110kmを14時間かけてやっとたどり着きました。

二回目は人力車を雇い、一人の車夫が110kmを走り通したうえ、要した時間も馬よりわずかに30分余計にかかっただけだったという事実です。


驚いたベルツ博士は、人力車夫の食事内容を聞いて、さらにビックリします。

「玄米のお握りに梅干し」

「味噌大根の千切り」

「たくあん」だったからです。

日常食も「コメ・大麦・粟・ジャガイモ・百合根」などが中心で、動物性食品はほとんど口にしていないことがわかりました。


肉も食べずにこれだけの力が出るなら、ヨーロッパの栄養学に照らし合わせて食事を変えることで、もっと力が出せるだろうと博士は考えてました。 


博士は、ある実験を行いました。

20代の車夫を二人雇い、一人には玄米のお握り中心の食事、もう一人には牛肉の肉料理を摂らせて、80キロの荷物を乗せた人力車で毎日40kmを走らせたのです。

すると玄米お握りの車夫は21日間走り続けられたのに、肉料理の車夫は疲労が激しく3日でダウンしてしまったと言います。


現代の日本人は「肉を食べると精がつく」と洗脳されていますが、「ベルツ博士の実験」はそうではないことを証明しています。


当時の西欧人にも、そして現代の私たちの目からも粗食にしか見えない食事のほうが健康的で、持久力も高かったのです。


文明開化の頃に日本を訪れた外国人たちは、当時の日本人についてさまざまに書き残しています。

そこには似たような記述がいくつもあります。


日本人は小柄だが驚くようなスタミナと体力をもっている、というものです。

50キロの距離をほとんど休みなく走り続ける人力車夫、約60キロの道のりを駆歩で走る馬に付き添って伴走し続けた別当(馬丁)の話など、いまの私たちでさえビックリしてしまうほど頑強な、かつての日本人の姿が文献に残されています。

(Takashi Inui)