「肖像」黒澤明脚本 


画家の家に間借りする女性…。

実は家賃を滞納し過ごす画家を追い出して家を売りたいが故に大家が送り込んだ女性だった…。


画家はいっぺんに女性を気に入り、絵を描かせてもらうように頼み、描き始める…。


画家には家族があるのだけれど、思うように絵が売れなくて生活もままならない、それでもしあわせそうな家族。


芸術家で純粋無垢な画家の真剣な眼差しに触れるたびに女性の内面も変化していく。


夢物語でついていけないっていう人も多いかもしれない…。

それでもその後どうなるか分からないのに、画家の純粋な心に触れて、自分の生活を立て直そうとする女性のささやかな勇気に脚本を読みながら心震えるような気持ちだった。