崩れ落ちるあなたのまえに

こんなにも心砕けるのはなんなのだろうか?


生の意味を「生きる」意味を無作用に咄嗟に捜してしまう私の気持ちとは一体…


悲しいのに美しく、そして、無限に哀しく、哀しいが故の無限なる美しさ、高潔さ、完璧なまでの世界って、本当に…。


生の不可解さ、同じ人間なのに分かり合えない不安定さ


同じ顔のようでまったく違う。

心は更に可視化出来ない分、その違いすらわからない…。


ここにあるのに

無数にあるのに奇跡的で

天文学的な不可能に近い確率で存在する日常…。


そこにありあそこにある普段の日常がもう二度と戻らない最高潮の芸術で、輝き放つその光さえも失うと途端に心に刺さってくる…


昨日まで当たり前にあったじゃん!

なのに何故今はないの?!


当たり前じゃなかったの?


あなたの高潔さは至るところに転がっていてどれも眩いばかりの光を放って、それは心まで溶かしてしまう。


こんな美の世界を内に秘めたまま、生きるなんて残酷で軽々しくて、贅沢で、その価値に陶酔するしかないなんて…



もう生きていけない

苦しい