人生を真摯に受け止めて生きていければといつも何処かで思っている。
今の自分は、どこか現実から身を背けて現実を受け止められずにいる。
地面から少し浮いて歩いている感覚がある。
不安定でどこかフアフアしている。
それで極力外に出ない生活をして来たのだけれど仕事となるとそうも言ってられない。
仕事となれば私情ははさめないと思っている。
だから、いつも不安な気持ちのまま知らない街角を歩いている。
私の心を見透かされてたらすぐにその貧弱さを知る事になるだろうといつも思う。
それが若い頃は嫌で自分の本当の思いを隠して来た。それでもそれはやはり露出してしまうもので隠してはばれ、隠してはばれしてしまう。
自分は「愚かで無力なのだ」という思いを払拭出来ずにいる。
それがやはりひとつは「パニック障害」である。
不安になり、苦しくなり、寂しくなり、眠れなくなり、そして、時として強烈な眠気に襲われ、眼に見えない嵐の中に立っているような感覚に襲われる。なんの変哲もない「普通」の生活の中で。
出勤途中の足早に進む人混みの中いきなり「心の嵐」の中に放り込まれて誰も知られることもなく、苦しい気持ちを持つことが何度もある。
こんなのただ笑い話でただのコントでしかない。自分でもそう思う。しかし、その心の苦しさは実際に自分の心にあり、黒いオモリとなって胸と頭を支配する。
それをどう説明するのか?と言われればただ「苦しい」としかいえない。
原因もなにも分からずにいまだに過ごしている。
いつもそんな自分を隠している。
隠しながらもその姿はあからさまなのだろう…。
そんな自分がハダカの自分である。
自分で自分を認められないそれが私の本当の自分。