昼ぐらいから雨ですね。

昼ごろ、スニーカーを洗っている時はまだ曇りだったのに、それから雨になったみたいで今もしとしとと降ってます。


出張から帰ってきて代休をもらい仕事も休んでいます。これからまた別の物件で慌ただしくなるので一度リセットのつもりです。

「人と会いたくない、話したくない病」が少しでたのかもしれません。


久しぶりに本屋によって見るだけで買わないつもりが山本文緒の「残されたつぶやき」と西村賢太の「芝公園六角堂跡」をどうしても欲しくなり買ってしまう。

随分葛藤したものの買ってしまう…、まだ読んでない本、他にもあるからね…。


それであらためて買った本を見てみるとどちらも故人の本でした。亡くなったのは分かっているのに「そうか、もういないんだよなぁ」と好きな作家だっただけに鈍い淋しさが胸を覆ったりしました。


どちらの本もちょっと読むつもりがやはり引き込まれる魅力があり、夢中で読みました。


黒澤明、山田太一、山本文緒、西村賢太と好きな人たちがこの世からいなくなったことがとてつもなく淋しく感じてしまう。


山本文緒さんの本はあいかわずチャーミングで山本文緒の独特の視点や言いまわしが心地良いです。時折垣間見る意識していない文体に女性としての魅力が詰まっているのを感じてしまう。


西村賢太は「苦役列車」から読んでますね。

読んでいると夜露に湿った草の清冽が浮かんで来て、遠くに浮かぶ小さな街灯のあかりが見えるように感じます。西村賢太が師と仰ぐ藤澤清造の話しもなんだか心地良く読んでしまう。


何故こんなにも早く他界しなければならなかったのかまったく分からず悔しい思いがします。


2月の長雨に誘われて今日は少し淋しい夜です。