そういえば昔観た映画を思い出した。
「汚れなき悪戯」
小学生の頃かな…、観たのは。
教会で拾われる男の子が可愛くて可愛くて仕方なく映画を観ながらも弟が欲しくなった。
直向きに修道院で暮らす修道士たちに拾われて育てられる男の子。
修道士たちは男の子マルセリーノと名づけ親代わりに育てて可愛がる。活発にそしてイタズラっ子に育っていくのを見守っていく。マルセリーノはある日、厳しく禁じられていた屋根裏部屋にどうしても好奇心が止められずに入ってしまう。
そしてある男性と出逢う。
十字架に付けられた痩せた男性を見て「何か食べ物を持って来てあげる!」と急いで台所からパンを持って来る。
椅子に駆け上がり、十字架に付けられた男性にパンを差し出す。
すると後光が差し出し、十字架に磔にされた手が動き始める…。
1955年のスペイン映画です。
あのえもいわれぬ激しい感動はなんなんだろうか?もう理屈じゃなくなる。ただ泣けて仕方なかった。
あの頃から心の奥に何かの火が灯ったのかもしれない…。
もう随分昔に観て忘れていた映画です。