風は吹いて

目の前の草花を揺らしている

心は常にフワフワしているのに

何処にもいけない

不安という檻の中にすっぽりと包まれて

鉄格子を両手で持ってうらめしそうに

睨んでいる自分の姿が見える様だ


何を見つめているのか?

心は?


そう何年も問い続けているのに

心は何処を向いても焦燥感を残すばかり


無理して笑ってみる

どれもこと足りない


目の前の現実を見つめながら

何処にも行けない魂を持て余す


そこにも

あそこにも


自分の魂の居場所などないのだ