幾つもの


夜が砕けて


息の詰まるときを刻む


幽霊となったこころが


居るはずのない恋人を探し求める


遠いむかしに


ここの場所から、居なくなったものを



太陽があかあかと照らそうと


風が強く吹こうと


荒野には何もなく


「孤独」だけが存在する



砕けた闇が、蠢いて


そのたびに


鋭い痛みが節々に痛みはじめる


もう、悲しみなどいらないと


嘆いてみても


無惨に朝は来て


鉛のような一日が始まっていく


あと何日この悲しみに耐えたらよいのだろうか?


あと何年この哀しみに耐えたらよいのだろうか?