傷つくの嫌で
本当の気持ちを隠して
生きてきた

私の笑顔が
割れたガラスに写るとき
その歪んだ顔は私の心そのもの

どうせ割れたのなら
いっそ粉々にして捨ててしまいたくなる

心がいつまでも
苦しむことをやめないで
私の息を殺していく

生きるために必要なことを
心はひとつずつ無くしていく

おまえがいつまでも
鼓動を速くし
息を切らせ
胸を重くするから

なんの変哲もないただの歩道を
私は怖々と歩いている

もう何年もこうしている

猫背のまま痛む胸を押さえている


人に見えないことをいいことに
なんの変わり映えのしない
普通の道を、おまえはただ
苦しみにかえてしまう