もうずいぶん昔の話しですが

20年以上前、オールナイトニッポンという深夜のラジオ放送で

片桐麻美さんという方が担当で話されている放送があって

それを好きでよく聞いていました。


声がなんだか心地よくて、話している内容よりも声を聞いていると

言う感じでした。


北海道弁ってあるのかな?・・・。

彼女だけの話し方なのかちょっとしたイントネーションが好きでした。


ある日、いつものように聞いていると「きつねときつね」という物語を

彼女は語り始めました。


感受性の強い女の子の物語で内容は、女の子の心の動向が主だったように

憶えています。

さまざまなことに感じやすく傷ついてしまった女の子のところに「小さなきつね」が

現われてそれを通じて自分の内面と自分の周りで感じたことが語られていきます。


どれもナイーブで繊細なものでそれに幼いような彼女の声で語られる内容に

とても引き込まれました。


彼女が語る内容と共に背後で流れる音楽もとてもよくって話の内容に合っていました。

彼女の作曲だったのかもしれません。


ことあるごとにカセットに録音してあるものを聴くのですが

色褪せることなくなんど聴いても内容と彼女の声に魅かれしまいます。


何回かに分けての続きものだったので残念ながら全部は聞けず、私が聞いたのは

最初の回と次の回の二回分だけです。

彼女は当時、売り出し中のシンガーだったのでそのうち作品として

出るだろうと思っていたのですがそれが違って彼女の名前をたよりに

いろいろ調べてみるのですがないのです。


彼女の歌も時どき聴きたくなります。

あまり売れなかったのかな・・・、すごく人気が出ると思っていたのですが

彼女のCDも廃盤になり店頭に置いてないようです。



崩れそうなほど繊細な気持ちをもちながらも現実と向き合い

懸命に生きようとする力強さ、生命力が

彼女の歌や作品にはありそれがとても好きでした。